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「台風の目」現象と内紛の影響とは?

みなさんは「台風の目」というのをご存知ですか?実際に見たこと、入ったことってありますか?

私は何度かあります。台風が過ぎて行くときにいきなりふっと穏やかになるんですよね。自然現象の「台風の目」は良いのですが、組織が「台風の目」に居ることに気づかなければ・・・

興味を持たれた方はご覧ください!

対立し、追い出した方はその後「最もな理由」を後出しで量産して正当化を目指す。追い出された側は泣き寝入り(次を考えて)というのが今まで多かったかもしれません。けどそれは国内だけで通用していただけで文化の違う諸外国やツイッタランドなどではその圧力は通用しなくなってきたのだろうと思われます。

追い出した側も責任問題になりたくないから「正統である」と全てを追い出された人に被せていけば良いという動きになりがち。そこに乗っていく人も多く出てくる。乗り遅れるとそこに居づらくなるから。

従来「黙って去れ」は「和を乱す」という言葉と共に機能してきた。でももうその理屈は通じにくい。

内紛が起きた理由や要因、要素を丁寧に分析し解決しないと「追い出した側=残った側」は同じようなパターンで何度も繰り返す可能性がある。そうなるとどこに問題があったかは時間の経過と共に表れてくるが、その時には多くの時間や人材、信頼などを失った後となり、失われたものは非常に大きい。

本人は台風の目にずっと居るから全然気にせず涼しい顔をしていますが、周りは大変です。色々巻き込まれるし、諸問題も起きているからどんどんその人の周囲だけが荒れてくる。

組織を成長させていく上で、一見嵐を巻き起こすように見える「改革者」よりも怖いのはずっと「台風の目」に居る人かもしれません。まして自分だけが「台風の目」という安全圏に居て、実は台風を呼び起こしている張本人だとすれば・・・フィクションよりもホラーかもしれません。

出来得るならば「内紛」が起き、どちらか一方ではなくしっかり両者の言い分を聞き、上手く取り納めていく技量と器がその組織には必要だが「馴れていない」ことも多い。今までは通用した方法も通用しない現状を迎えたことが解らないし、分かったとしても経験不足でアイデアが浮かばない可能性もある。

気付かない場合、自分たちの組織が「台風の目」に居ることが解っていない場合も。「え、誰がそんなこと言ってるの?」「自分たちの所には全然そんな嵐は来てないよ?」という鈍感さで。

実際は周りは嵐に見舞われ苦労しているのですが、常に台風の目に居る人には解らない。これが内紛の当事者でいつも生き残る人(集団)だったり、調停すべき人(集団)の感覚だったらそれは解らないままだし、解決しようがない。

なんせ「そこに台風(問題)はない」と本気で感じているから。

こういった事例はこれから益々増えてくるだろうと予想されます。感覚の違い、情報に対する感度の違い、取り扱いや人を消耗品扱いにする組織や人、泣き寝入りなんてせんよという人。

多くの文化と価値観がこの狭い場所にも表れ衝突していくことでしょう。

旧来の人からすれば「それくらい」と思っていたかもしれないことが、これからは明確な「対立」「台風」となって見えてくることが増えてきます。

ただそれはネットやツイッターなどが増加させた要因ではなく、理不尽な抑え込みが機能しなくなってきたこと、情報が出回るようになっただけで「元々潜在的には多くあった問題」と言えます。

そのあたりの感覚や考え方も持っておきたいですね。

今まではそういった当事者に成らなかった(成っていても気づかなかった)人も、これからはどちらかの、一生のうちでは何度も両方の当事者になるかもしれません。

何時なんどき、どこで、どのようになるか、巻き込まれるかも解りません。

まだまだ過渡期だからか感情論が先行し、冷静なジャッジが出来ず影響が無駄に大きくなる場合も多いですが、これからはきちっと「処理」が出来る人も多くはなっていくでしょう。

しかも台風って実際は一部の地域だけで、まず来ない場所もあるし、進路にさえ当たらなければ影響はあまりないですからね。当事者意識も持ちにくい。

対岸の火事とは考えず、日頃から自分が当事者になったら、と考える習慣を持ちましょう。もちろん、考えると不安になってきて消極的になるのも困りものですが、適切な対処法を身に付けて行くことで蛮勇ではない適切な「強さ」に繋がっていけることと思います。

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神屋伸行/加古川優考塾/走遊Lab代表
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