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自分なりの”メンタル回復アイテム”を持つ!

悪口をいわれると傷つきますよね。それは、メンタルが強い人も弱い人も同じです。では、傷ついた時にどう対処するのが良いのか。
癒されて元気が出る漫画が人気の著者は、「”メンタル回復アイテム”を持つと良い」といいます。本書が、みなさんの”メンタル回復アイテム”になりますように!

9月6日発売の『一人反省会をして、いつも落ち込んでしまう人へ』(コハラモトシ/著)から、編集者が泣く泣くカットした原稿を公開します。


"メンタル回復アイテム"を持つと心を守れる!

どんなに褒められても、悪口1つで気分が悪くなる……。

① 自分なりの"メンタル回復アイテム"を持っておく!
② "メンタル回復アイテム"を接種し続けて、悪口を意識させない!

ぼくも創作活動をしていて、悪口をいわれることがあります。
みんなが満足する作品を作ることは無理なので、批判や嫌な感想は出てくるし、人格を否定するような誹謗中傷をぶつけてくる人もいます。
SNSで発信すると、悪口に触れる機会が増えますね。
そうしたことがつらくて、筆を折る作家もいます。

どんな褒め言葉をいわれても、1つの悪口で気分が台無しになることがあるんです。
悪口の攻撃力は、褒め言葉の回復力で相殺できないくらい強かったりするからです。

そんな時は、自分なりの”メンタル回復アイテム”を持っておくといいです。
ぼくの場合は、嬉しいコメントや感想、ファンレターやファンアートなどです。
メンタルが落ちている時に悪口をいわれたら、大きなダメージをくらうけど、ポジティブな言葉を見返すほど、悪口の印象が薄まっていくんです。

悪口をいわれると、”みんな”から自分を全否定された気持ちになるけど、それは「”みんな”ではない」と気づけるのが大きいです。
「自分には味方がいる」と思えるし、そうした悪口をいうのは、極一部の人だけだと認識できるので。

メンタル回復アイテムはたくさんあるほどいいです。
プールに1滴の赤い絵の具を入れても色が変わらないように、「大量のメンタル回復アイテムで悪口を塗りつぶす」という強引な作戦です。

それと、悪口をいわれた時にメンタル回復アイテムを持っておくといいのは、元気をもらうため以上に、「悪口を忘れるため」というのが大きな理由です。
本にも書いた一人反省会の対処の方法にも似ているけど、他のことに意識を向け続けることで、嫌な記憶を定着させないようにするんです。
メンタル回復アイテムを大量に接種し続けることで、悪口を意識させないようにし、「いつの間にか忘れていた」という状態を作りだすんです。

「忘れること」を目的とするなら、ポジティブな言葉じゃなくても、好きな映画や漫画でも良いですね。
映画を観ている間は嫌なことを忘れたりできるので、極論をいえば、間髪入れず映画を観まくれば、悪口を思い出すヒマもなくなります。

ぼくは長編漫画を全巻読破して、嫌なことを忘れるようにしたことがあって、ついでに漫画に影響されて、ぼくも主人公のように強気にもなれました。
そうしたポジティブになれるものを接種しまくることで、悪口をいわれても強気でいられたりします。
悪口は、自分で意味を深堀りして考えたり、何度も思い出して記憶に定着させちゃうので、別のことに意識を向け続けて記憶に残さないようにしましょう。

メンタル回復アイテムは、つらくなってから探すのはしんどいので、元気なうちにストックしておくのをオススメします。
ゲームで、ボス戦に挑む前に回復アイテムを集めておくと安心できるように、人生も同じで、これからの戦いに備えておきましょう。

こうした記事を読んでくれるあなたは、悩みを解決したかったり、自分を変えたかったり、何かを学びたくて、読んでくれていると思うんです。
「より良くしたい」という向上心が素敵だし、その行動力が素晴らしいです。

ぼくの書籍『一人反省会をして、いつも落ち込んでしまう人へ』も、あなたのメンタル回復アイテムになってくれたら、めちゃくちゃ嬉しいです!
素敵なレビューや感想をもらえたら、それもまた、ぼくのメンタル回復アイテムになるので最高ですね!

著者プロフィール

コハラモトシ
漫画家、イラストレーター、キャラクターデザイナー。
代表作は、『アニワル』『死神見習!オツカレちゃん』『ちいさめ』など。
動物やマスコットキャラやデフォルメイラストを描くことを得意としている。
「キャラで笑顔に!」を創作理念に、書籍化や商品化、プライズ化やカプセルトイ化など、色々な企業とコラボして幅広くキャラクター展開もしている。


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