
図書館派の本棚事情
今年の目標の1つに、「家にある積読本を読破する」というのを入れている。
読書が好きなのだが、基本的には図書館から本を借りている。
理由は、できるだけ物を増やしたくないというのと、税金納めているんだから図書館を利用するっきゃないというのと、無料と思えば色んな本に手を出しやすいなどなどある。
図書館の大きなメリットの1つに、貸出期間がある。
私が通う図書館では貸出期間は2週間となっており、一回延長できるので、最大4週間借りられる。
この「返さないといけない」という状況は、必然的にその期間内に読まないといけないということになるので、自ずと積読がなくなる。
もちろん、読まずに返してしまうということもあるので、積読本もどきはあるといえばある。
図書館を愛用している身ではどんな時に本を買うかというと、基本的には読んだ本をすっかり気に入って、また繰り返し読みたいと思ったり、手元に置いておきたいと思ったりした本である。
それだけで構成されていれば、家に積読本ができるなんてことが起きないのだが、現実ではそうはいかない。
旅先に本を持って行くのを忘れて、常に本を持っていないと心配になってしまう種類の人間としては、本屋さんに飛び込むしかなかったり。
出かけた先の古本屋で、読みたいなと思っていた本が安売りされていたり。
装丁があまりに好みの本を見つけてしまったり。
ぶ厚い本で、図書館の貸出期間内に絶対読み切れないけれども、面白いと評判の本を見つけてしまったり。
そんな諸々の理由でついつい買ってしまうのだ。
こうして購入した本を家に持ち帰ると、すぐ読了するかというとそうでないのが問題なのだ。
家に持って帰るとそこには貸出期限がある図書館の本が待ち構えている。
「こっちを読んでから読むか」と思ったが最後。
購入した本の順番はまったく回って来ず、いつしか途中まで読んだ内容の記憶も薄れ、本棚の飾りとなってしまうのだ。
本たちに大変申し訳ないと思うしかない。
ということで、今年こそ、このかわいそうな本たちを読み終えようと決意し、できるだけ図書館に行かないしようと決めたのだった。
ただし今借りている本と、読み進めているシリーズを読み終えるまで……。
今日も今日とて、本を返しに図書館へ行った際に、本棚に目移りしそうになったがぐっと我慢。
自宅の本棚で背表紙をこちらに向けている本たちを思い出して帰路に着いたのであった。