記憶と壁紙 第15回 夏の思い出 【秘密のヨットハーバー】 (2003)
またしてもギリギリのギリギリのギリギリ。もうセーフなのかどうかすらわからないですねすみません。ちょっと忙しいのが続いていてほんと時間が取れないので今回も手直し軽めのやつをチョイスしました。
今回のはこれです。
以前の記事でも紹介したのですが、この絵は雑誌MdN(休刊中)の依頼を受けて、2003年10月号のイラストレータ・アートワークスというコーナーに作例提供させて頂いたモノが初出となります。
この時点では縦位置だったのですが、自分が壁紙として使いたいがために、これを横位置に描き直したのが今回の元絵です。と同時に、ぼくのライフワークとなっている「夏の思い出」シリーズの第1弾でもあります。
見直してみると、流石に昔のやつだけあって若干今のぼくのテイストとは違う部分があるので(特に水面の表現)描き直しました。
これが
こうなりました。
あと、子供達が不安定な感じなのも描き直しております。
これが
こう。よりなんかこうエモーショナルなムードを醸し出す方向になっているでしょうか。どうなんでしょうか。
余談ですけど、この姉弟ぽいのが出てくる「夏の思い出」シリーズについて。以前某専門学校で講師をしていた際に生徒さんから「なぜこの子らはずっと同じ服装なのか」と聞かれたことがありました。
その時は、あえて記号的なものを着せることにより、この子供達の人格が景色より前に出てくるのを防いでいるのです的な、なんとなくそれっぽいようなことを言った覚えがあるのですがあれは嘘です。
なぜあんなことを言ったのか。それはプロとして、先生として、それらしいことを言ってイキらねばならないと思ったからです。本当は単に服装を考えるのが面倒臭いからこうなっています。
話が逸れたので戻します。そもそも縦位置だった絵の右半分を単に描き足しただけなので、画面右側が、なんでしょうね。なんか寂しい?ですよね。最初はここにボロボロの捨て看板とか描こうとしてたんですけど、蛇足になったらやだなと思い、やめてしまっていました。なので今回はなんとか琺瑯の看板をでっち上げて配置。一気に昭和感出て来ましたでしょうか。
喫茶マリーナ、電話番号の桁がもう良いですね。そんで隣の、あれ?ちょっとまってこの黄色い看板。軽い荷....? ULT... AIR SUR... まさかナイスミドルがこんなとこにまで広告を?
まあそんなことはおいといて、やっぱり看板を入れることによってなんか世界観が崩れてしまったようにも思えるので、看板なしバージョンも作りました。
それぞれの全体像はこちら。
使用上の注意
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◎ PCやスマホ壁紙としての個人使用
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イラスト:ミヤタジロウ https://m-26.jp
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