【言葉の解説】発達支援と定型発達 #8
こんにちは。にわのです。
放課後等デイサービス、という、障がいがある子たちの居場所づくりの仕事をしてきました。
今回は障がい児支援界隈でよく使われる言葉2つについてご紹介します。
発達支援
「なんの仕事してるの?」と誰かに聞かれた時、例えば介護職の方なら「介護の仕事」と答えていると思います。「障がい分野の」「入所施設の」といった言葉を足すこともあるかもしれません。
放課後デイの場合、「介護」的関わりをする場面もありますが、身体的なケアは必要としない子も多く、「介護職」という言い方はあまりしません。
支援を必要とする子どもたちを支える働きを総称する言葉としては、「発達支援」または「療育」という言い方が一般的です。
定形発達
人が発達していくペースや道のりは人それぞれですが、ある程度共通の方向性やタイミング、順序があります。その内、社会の平均値(多くの子どもたちがたどる道筋)を「定型発達」と呼んでいます。
「定型発達」は聞きなれない言葉かもしれませんが、発達支援関係の場所では非常によく使われる言葉です。「定型発達の子よりも言葉の獲得が少し遅れていますね」という風に。適切な言葉を知らないと「普通の子よりも〇〇ですね」「正常な子に比べて〇〇ですね」といった言い方をしてしまいがちです。そうした言葉は「私(うちの子)は普通じゃないし正常でもないのか、、」と、本人やご家族を傷つけてしまうかもしれません。
発達の遅れや凸凹を、かつては「異常」と捉え、「矯正」の対象とされていた時代がありましたが、現在ではそうした考え方は否定されています。
多数派がたどる平均的な発達が「定型発達」、定型とは違う発達の仕方をする子どもたちが一定数いる。学校教育や社会の多くの環境は多数派にあわせて設定されているので、発達に課題のある子どもたちやご家族は困難や生きづらさを抱えてしまうことが多い。
心身の発達に遅れや違いがあったとしても、「その子に合った」環境や関わり方があれば、自分らしくのびのびと生きていくことができるはず。一人ひとりにあわせた環境設定と関わり方=「個別支援」を行おう、というのが発達支援の基本姿勢です。
では、発達支援とは具体的にどんなことをするのか?子どもたちが見せる様々な行動に対して、どう反応して対応していけばいいのか?
今後もnoteで少しずつ発信していければと思っています。
ではでは。