#35 世界と付き合うならこんな風に 【pepitaとハチクロ】
こんにちは。にわのです。
子どもとの関わりや発達支援についての内容を中心に毎日更新。
日曜日は自己紹介のつもりで、自分にとって大切な本の紹介をしています。
今日は
生きていて出会う物事と、こんな風に付き合っていきたい
という憧れを与え続けてくれている2冊。
ハチミツとクローバー
「3月のライオン」連載中の羽海野チカさんによる名作。
芸大生を中心にした青春群像劇です。
「登場人物全員片想い」なんてキャッチフレーズがあった気がしますが
そうした少女漫画的要素だけでなく、
登場人物1人ひとりが「自分にとっての大切なもの・生きるということ」
を見つけていく物語でもあります。
一番印象に残っているシーンが9巻前半
学生にして既に芸術家として認められている「はぐちゃん」が1人で考えている場面。
たくさん並んだ「?」がついた箱を1つずつ開けていく絵とともに、
深く刺さっている言葉です。
私は芸術的才能も意欲も全然ありませんが、
・本で読んだことを実生活で試す
・研修で教わったことを職場で試す
といった、
あちらでインプットしたことをこちらでアウトプットしてみる
ことが大好きです。
働く上でのモチベーションも8割くらいがこれ、ということに年々気付き
調子が悪かったり、やる気が出てこない時はここを原点として立ち戻るようにしています。
pepita 井上雄彦 meets ガウディ
世界に散りばめられた「?」の箱を開け
飲み下し、名前をつけ
自分なりに「あるべき場所」へ表現する
ハチクロを読んで憧れたこの「在り方」をバリバリ実現しているな、
と感じるのが井上雄彦さん
井上さんが旅をして、感じたこと考えたことを
文書・イラスト・写真と様々な形で表現されているのが
pepitaシリーズです。
1冊目の伊勢神宮編に続き、
スペインを旅してガウディとその建築に触れた時の心象が表現されているのがこの本。
美術館で開催されていた企画展で見た原画の数々も忘れられないのですが、
何より印象に残っているのが、
今も建設が続いている「サグラダファミリア」に関わる職人さんたちについて書かれた言葉たち。
「子どもにできて大人にできないこと」
の最たるものが「目の前のことだけに没頭する」ではないかと思います。
意味や理由や人の視線をさておき、ただこの瞬間を味わう。全うする。
大人になっても人生のこの喜びを感じ続けるには、工夫や覚悟のような物が必要な気がします。
打算逆算からちょっと距離を置き、
没頭して、「自分」を全うできる瞬間が多くあるような生き方をしていきたい。
自分にとって「書く」ということ
私にとって、「書く」ことは
この2冊で憧れた在り方を少しだけ実現できている気持ちになれる時間です。
生きていて出会った様々な人モノ場面で感じたことを書き散らす
書くことで頭の中が整理され、自分が考えていることに気づける
あっという間に何時間も経過してしまうほど没頭できる
日記や手帳の中でひとり繰り返してきた「書く」を
35日前からはnoteという場所で、
他人の目に触れさせてみることを始めています。
自分をさらすことは怖いし、
外からの視線が書く手を妨げることはもどかしいけれど
1人では味わえないもの、たどり着けない場所が待っている予感を信じて
もう少し打ち込んでみようと思います。
その先はなるようになる。
ではでは。