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#51 ハチドリのひとしずく 

何年か前に自由化された電力事業者。
大阪ガスと関電のプロモーション合戦に振り回された後、2年ほど前から家の電気はハチドリ電力と契約しています。

自然エネルギーで作られた電力で生活できる。
毎月払う電気代の1%が自然エネルギー発電所を増やすために使われる。

コテンラジオで知り、めっちゃええやん、と契約。
政府補助の値引きが続いていたこともあり、大手電力事業者と大して変わらない料金で利用できています。

ハチドリのひとしずく

そんなハチドリ電力のPRで使われているお話が、「ハチドリのひとしずく」
南アメリカの先住民に伝わる話だそうです。

森に火事が起き、あらゆる動物が逃げ出す中。
一匹のハチドリだけは、くちばしで蓄えられるひとしずくの水滴を繰り返し消火のために運んでいる。

そんなことをして一体何になるんだ?

ハチドリの答えは

「私は、私にできることをしているだけ」

少年漫画や自己啓発本での引用なら、この後「ハチドリが諦めなかったおかげで奇跡が起きた!」という感じで消火に成功するストーリーになりそうな所ですが、
ここでバサッと終わるのが良いなと感じます。

結果に期待しない訳じゃない。
でも、結果から逆算して意味がない(かもしれない)ことは、行動しない理由にはならない。

3.11の募金活動

東日本大震災後に募金活動をしていた時、

「募金活動の時間があるなら、バイトして時給を寄付した方がいいんじゃないですか?」

と道行く人に言われたことがあります。

終わってから募金総額を稼働人員で割った所、時給より遥かに高いお金が集まっていたのですが、
結果的に上回ったから目標達成、めでたしめでたし、という話でもないような。

何か行動している自分に対して、
「その行動はコスパが良くないから意味がないんじゃないか」と指摘され、即答できなかった経験として記憶に残っています。


「啓発」活動に参加する度考える

4月2日は自閉症啓発デー、6月はプライドマンス、10月はピンクリボン月間。

障がい福祉に携わる者として、様々な「啓発」活動に参加したり、触れたりする機会が毎年ありました。

講演会を企画したり、チラシを配ったり。

主催者としてはあれこれ考えて色々活動してみる訳ですが、即効性のある「手応え」を感じられる類の努力ではないですよね。

それでも、「自分達にできることをやった」と参加者は一定の達成感のようなものを持って帰る。

こうして客観的に書いてしまうと、馬鹿にしたり、否定したりすることが容易いなー、と改めて思います。

それでも、
・あなたがしてもしなくても、社会や世界といった「大きなもの」は変わらない
・その目的を達成するには、もっと効率的で実効性のある方法を考えた方がいい

誰にでも思いつく、すぐに考えつく、
こうした「理由」を、行動しない言い訳にしない。

「私にできることをしているだけ」と、さらりと言って行動し続ける
行動しながら、より良い手段やアクションを改善し続ける。

そんな風でいたい。

ここ数日ずっと頭にある「noteとの距離感の仕切り直し」を巡っても、
理由を作りすぎず、ひとまず続けながら考えようと思っています、
という話でした。

ではでは。




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