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ぬか床の手入れと小さなごほうび

暑かった夏のあいだ、大活躍してくれていたわが家のぬか床。水分たっぷりの夏野菜をたびたび漬けていたので、手入れをしないと水が溜まってゆるゆるになります。

そんな時に活躍するのが、昆布や干し椎茸、切り干し大根といった乾物類。ぬか床の余分な水分を吸ってくれるだけでなく、旨味もプラスしてくれて、しかも最後は食べられる。最高です。

夏の名残りに、今日はそんな乾物類がまた少し溜まってきていたので小さなおかずを作ることにしました。


ぬか床の昆布と干し椎茸で作る箸休め

干し椎茸は石突きを取って

今回取り出したのは、昆布と干し椎茸。どちらも結構長いあいだ漬けていたので、もう完全にやわらかくなっていて手触りはふよふよ。それを水洗いしたら、水気をしぼり、細切りにします。

ごま油を熱したところに、切った昆布と干し椎茸を投入。昆布はともかく干し椎茸はそのままでは食べられないので、一度こうして炒めて火を通します。

どちらもすでに古漬けになっていて、かなり酸っぱさが目立つ…。そこで、この日はきび糖を少し足してみました。

全体にツヤが出るまで炒め合わせて、

油がまわってしっかり炒まったら、仕上げに醤油を少々。

白ごまを振ったら、できあがりです。

お茶請けにもご飯のお供にも

たくさんあった昆布と干し椎茸も、炒めるとこれくらい。このちょこっと加減が、また宝物のようでちょうどいい。

椎茸の軸のところが特に好き

食べてみると、昆布と干し椎茸、それぞれの旨味がありながら、じんわりとぬか漬けの酸味や旨味も感じられてなんともクセになるお味です。

ぬかを炒めた味わいなのか、香ばしいような風味も加わり、少しの量でも満足感があります。

お茶漬けやおかゆのお供にぴったり。それにお茶請けとしても、おいしいお茶を淹れて一緒につまみたくなりますね。

乾物が溜まってきたら、また作ろう。
そんなささやかな楽しみと共に、季節は少しずつ移り変わっていきます。

どんぐりもそろそろたくさん見かける季節

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