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転職して天職に

優しい成長サポーターのにとうです。私は昨年度末で11年間勤めた小学校担任の職を辞して、現在、居場所づくり支援員として中学校に勤務しております。

なので、厳密に言うと転職ではなく退職なのかもしれませんが、愛嬌で許してください。あえて転職と表現した意図は伝わってるはずです笑

さて、今回は校内居場所づくり支援員が私にとって天職であるということについて書いています。誰かのための記事ではないので、書く意味あるのかなと思いましたが、校内居場所づくりという事業を知っていただく機会かなと思い綴ります。

校内居場所づくり支援員とは

まず私の仕事についてお話しします。過去記事を読んでいただいている方には重複するかもしれません。「もう知っているぜ!」という方は、次の小タイトルまで飛んでください。

「居場所」とは、様々な事情で学校に通えていない生徒が安心して過ごせる場所のことです。簡単に言うと、不登校の子のための場所です。生徒が様々な事情で不登校のため、学校とは別の場所で居場所を作っている方が多いです。多くは「フリースクール」と呼ばれます。

フリースクールに通うことでも、在籍する学校の出席とみなされますので、安心して通うことができます。

しかし、制度上は通うことはできても、現実には様々な問題があります。

① お金がかかる

義務教育では授業料を保護者が払うことはありません。税金でまかなわれます。しかし、フリースクールは公的な学校ではないため、利用料を払わなくてはいけません。施設によって違いますが、月2万ほどはかかるかと思います。

② 遠い

在籍する中学校は住んでいる地域なので、距離的に一番近い中学校だと思います(学区の境付近の方はちがうかもしれませんが・・・)。しかし当然フリースクールが近いとは限りません。偶然近ければよいですが、周りになければ電車等の通学になります。不登校である生徒が長時間移動するというのも、心理的な負担が大きいですよね。

③ 在籍する学校に通いたい

これは私も勉強するまで気付きませんでしたが、不登校の子はみんながみんな学校が嫌かというとそういうわけではありません。自分の在籍する学校が好きという生徒もいるそうです。通いたくても通えない・・・。そんな生徒にとってはフリースクール自体気がすすまないでしょう。

フリースクールがあるじゃんと言ったとて、これらの問題が立ちはだかるわけです。そこで、学校の中にフリースクール的な存在の場所をつくればいいじゃんということで「校内居場所づくり事業」が始まりました(もちろんこんなに軽くはないと思いますが・・・笑)。

そして、部屋に常駐し、担任とはちがう立場で生徒に接し、生徒の居場所となるような空間をつくるのが「校内居場所づくり支援員」というものです。


なぜ天職と思っているのか

私は自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ優しいんです。悪く言えば、甘い、弱い。自分で自分に厳しくするのは割とできる方ではあるのですが、人に厳しくすることがすごく苦手なのです。苦手だし嫌なんです。

でも、、、前職、小学校の担任の先生って優しいだけじゃなかなかつとまらないんです。時には厳しい言葉も言わなきゃいけないし、きつめな言い方をした方が子どもに伝わりやすい場面もあります。

正直そのたびにストレスがすごかったですし、言った自分に自己嫌悪を抱き、苦しかったです。それでも子どもから「優しい先生」と呼ばれるんです。心苦しくて・・・。

1対1で話すときは当然しかりません。納得するよう話すだけだからです。私がしかる時の8割は、クラスの秩序を守るために行っていました。つまりクラスや学年の全体など大人数を相手にした時にしかります。

しかし、現職ではまったくしかる必要がありません。

そもそも少人数です。多くても4人。基本は自学自習です。コロナの影響と言うこともありますが、居場所に通う生徒の特性上、対人関係に悩む子も多いので、生徒同士の関わりはほとんどありません。

すると、トラブルもない。

私がやることは、優しく声を掛け、話を聞き、共に過ごす。これだけです。

むしろ、居場所における大人は、声を掛けすぎたり、テンションを上げすぎたり、もっと頑張るよう鼓舞したりはNGだと思っています。ノーグッドです。

優しさが取り柄の私にとって、これ以上ない環境なのです。決して楽だからというわけではありません。優しさが生きる場所だからです。

これが私が現職を天職だと思う理由です。




校内居場所づくりって実際どうなの・・・

最後に私が思う課題を述べておこうと思います。

この居場所には様々な事情で教室に入ることが難しい生徒が利用します。

この生徒たちは例えると、心の風邪をひいている状態だと思っています。

この心の風邪というのは、医学的ではないので他人からの理解が乏しいです。最近ようやくメンタルヘルスの存在が認知されてきましたが、それでもまだまだです。

体は元気なのに、登校しないなんてずるい。授業もでず、自学自習してるだけなんて楽。朝ゆっくり起きるなんて怠けだ。

こんな印象をもつ人が多いんです。ここに通う生徒本人も思っている子もいます。そう思っている親御さんもいます。そう思っている教員の方もいます。

これでは改善する見込みが少ない!!しかし、それに対する改善策もない!!

ってことが課題だと感じています。では、どうするのか・・・。支援員としてなにができるのか。なにかできるだろうか。

そんな自問自答が頭の中をぐるぐる

しがない一人の教師の戯言でした。急な感じですが、終わります笑

最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。

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