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お金の使い時

物欲

先日、私のパパ友、というかバレー仲間(友達というのは恥ずかしくて・・・)の方と朝から夕方まで一緒にいて話していました。その方は娘さん一人で、その娘さんは全くと言っていいほど物欲がないそうなのです。
 
「誕生日のプレゼントは何がいい?」と聞いても特にないそうですし、一応お小遣いも毎月100円(少なくないですか!と思わずツッコミをいれてしまいました)あげているそうですが、一向に使う気配がないそうです。唯一しぼりだしたのが入浴剤とのこと笑(小学生ですよ!)。
 
大人になって物欲がなくなるのは理解できますが、子どものころから物欲がないのは驚きです。そのお父さん(私のバレー仲間)の方も手もかからないし、お金も使わないからいいと言いながらも、一方でお金を使う経験がなくて不安・・・と嘆いていました。その気持ちは私もよくわかります。
 
余分なものにお金は使わない。確かにとても大切な習慣ですが、お金は道具であり、道具を使うには練習が必要です。これに関して詳しく書いた記事はこちら。

当然、練習には失敗がつきものです。例えば、安いだけで多く買ってしまって結局使わなかったり、そもそも買う必要がないのに買ってしまったりとかです。これらの失敗でお金を失います。小さいうちであれば使う金額も小さいですが、大きいお金がバンと入る社会人になってからの失敗は失敗の額も大きくなります。
 
ですから、小さいうちからお金教育をしておいた方がよいと思うのです。もし、そう考えた方はこちら(完全に宣伝です)。私も参加しています。まずはホームページだけでもご覧ください。お金教育のNPOです。

https://www.money-smile.com/


気づきにくい失敗

お金を失う失敗はわかりやすいですね。使えるお金が減っているのですから。でも、私が気づきにくいけど失敗だと思うのが、必要なところでちゃんと必要な額のお金を使えないというのがあります。
 
必要なところっていうのが曖昧ですね。例えば、食事。安いから毎食カップラーメン。野菜を買わない。というか何も食べない。お金は貯まりそうですね。でも・・・脂肪もたまりそうです。そして死亡リスクも高まります。それを志望しますか?笑

また、私の家族の例を出すと、旅行。どこにも行かず、家で過ごせばお金はかかりません。動画やテレビを見て過ごせばお金は貯まりそうですね。でも・・・大きな何かを失っている感じがします(これに関しては個人差もあるので、何かという表現にしておきます)。
 
あとは、趣味。散歩のようなまったくお金の掛からないものもありますが、道具や場所にお金がかかることが多いと思います。ゴルフがお金持ちの趣味と言われるゆえんですね。
 
もっと極論に考えると、何かするにはだいたいお金がかかります。つまり何もしなければお金は貯まります。子どものころから言われる「お金は大切。無駄遣いはだめ。」を守る子は褒められますが、お金を使えなくなるのです。お金を使うのがもったいなく感じたり、怖く感じたり申し訳なくなるのです。
 
そうやってお金を使わずに育つと、大人になり価値を感じるものができた途端、それに際限なく使ってしまうのです。適量を使うということができなくて、「お金ない!」と言います。
 
私はこのタイプの人にちょこちょこ出会います。そう学校現場で。教員と子どもです笑。
 
これは個人的な感覚ですが、教員になる人はまじめな人が多いです。だから無駄遣いはダメ。勉強がんばりなさいという大人の言うことを素直に聞くし、お小遣いは親が稼いでもらったものなので使うのは申し訳なさを感じる。だからお金を使う練習をあまりしてこなかったのではと思います。
 
そして子どもの場合はもっと怖いことにもなりかねません。親がお金を稼いでくれる。申し訳ない。でも何をするにもお金はかかる。そうか、何もしなければいいんだ。いや、生きているだけでもお金かかっているじゃん。じゃあ・・・・・・・・・・・
 
もうこの後は書かなくてもわかりますね。もちろん全員が全員ではないですよ。ただそう感じる子は実際にいます。
 
そう、欲がなければお金は失いませんが、もっと大切なものを失うかもしれません。一方、欲があればそしてその欲が強ければ、欲のために努力することもできるでしょう。

でもさ

欲がないと心配になる。でも、欲って出そうと思って出るものじゃないんですよね。興味と同じで何かの拍子でふと湧き出るものと私は思っています。私も実は欲がほとんどない状態ですので、その気持ちはよくわかります。でも、自分の子どもにはこの感じにはなってほしくない。
 
じゃあ、どうすればいいのか。やっぱりありきたりかもしれませんが、「やりたいことをやる」ほかないと思います。
 
小さい頃はやりたいことだらけだったはずです。わが子の例で言うと、水たまりは入る。物はとりあえずなめて、投げる。シャワーで遊ぶ。紙飛行機はとばす。走る。跳ぶ。石をもってくる。遠くからゴミ箱にごみを投げる。
 
我々、親はしつけと称して、子どもに制限ばかりかけてしまいます。もちろん時間、場所、量によってダメなことはありますが、親が疲れたくないだけ、損したくないだけの場合もあるはずです。子どもが壁を傷つけようとも、それを直す代金こそ、必要なものであり、親としてきちんとお金をかけるところではないでしょうか。
 
お金の使い道に関して一考していただけたら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。

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