フォロワーシップから生まれる可能性
歴史を知ったり宇宙兄弟を読んでいくなかで、リーダーの在り方について考えさせられることが多い。
リーダーというとグイグイと引っ張るカリスマで、1人の天才によってもららせるものというイメージがあった。
だけど、よく見ていくとリーダーの偉大な勇気による一歩も大きいけれど、最初のフォロワーの存在が欠かせない。
この部分を見落とされがちだけど、応援者がいることで初めて何か物事を動き始めるのだ。
ぼくの好きなTED(クマのほうではないやつ)で「社会運動はどうやって起こすか」という短いけどメッセージの強い動画がある。
背中を押し一緒に楽しめる人で在りたい
広場で踊り出した人がいて、その人が踊っているところに一人が加わった。
その一人が加わらなければ、ただの変な人なのだけど、一人加わると「面白そう」という期待感が生まれて、ムーブメントが起き始めるということが動画を見るとわかる。
この動画を見て感じたのは、自分がチャレンジすることも大事だけど、誰かが一歩踏み出そうとしているときに背中を押したい。
ぼくが今まで押してきてもらったように、そこから新しい種から芽を出そうとするためのフォローすることが、その周りの人にも勇気を与えるかもしれないから。
途中経過を共有する
そのなかで大事だと思うのは、フォロワー目線の「いい情報」の公開。
これは、『最軽量のマネジメント』というサイボーズ取締役の山田理氏が書かれて感銘を受けた部分だ。
サイボウズでは、事業戦略、新製品、新しい人事制度など、検討中のものも含めて基本的にはすべての情報を社内で紹介されています。
そして、いちばん公開するのが難しい、でも公開したほうがいいと思うのは「途中経過」の情報です。
山田理氏は、代表取締役社長の青野氏の最強のフォロワーだとぼくは思っていて社長ができないことを徹底的にやっていると本書を読んで感じた。
全社員面談を実施したり、上記のように何が必要かを考えて動いている。
途中経過を見せる目的は、一度決まったものを覆されるようなコストを省くというものだけれど、それ以上のことがあるように感じた。
それは、いろんな人が日々、プロジェクトを前進させようとしていることに気づけることだ。
会社員はフォロワーの集まり
フォロワーとカタカナを使っていると遠いものとして見ちゃいそうだけど、つまるところ会社に所属している人たちというのは、フォロワーである。
当たり前のこと言っているかもしれないけれど、何かしら共感していて、そこで応援したい実現したいと思って、沢山ある会社のなかから選んでいるのだ。
もし、この会社の考え方が違うなと思うのであれば、離れた方がいいかもしれない。それは、会社にとってもそれぞれの人生にとってもよくないことだから。
そしてもし、共感できるのであれば、ぜひ「社会運動はどうやって起こすか」の動画で一緒に楽しくダンスをしていた人たちのように、楽しもう。
いろんなハプニングがあるから、ずっと楽しいという感覚を持ち続けることは難しいかもしれないけれど、それでも振り返ったときに楽しいという感覚が勝るような人生にしていこう。
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