間違いだらけの日本経済の処方箋
誰が書いたのか知りませんが、残念ながら大間違いです。
現代の日本人が報われないのは政府が財政支出をサボっているせいで金融経済市場から実体経済市場へお金が回っていかないことで全体のパイが縮み、パイの奪い合いになっているからです。
政府が100兆円規模の真水(国債発行)の財政支出を、それこそインフレターゲットを達成するまでコミットし続ければ(数年から十年近く)これは簡単に解決します。
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あと、もう一つの大間違いは、近代以前(明治維新まで)の日本人は勤勉なんかではなかったということです。
官民問わず昼寝2時間取って、勤務時間も1日5時間働けば長い方でした(もちろん残業なし)。
勤務日数も2勤1休(換算すれば週休3日)が普通で、尾張徳川家なんて「月3日勤務」だったりもします。
それで子供数人育てて奥さんと両親、そしてプータローの親戚まで養える扶持をもらえてました。
つまり、ケインズの理想とする週15時間労働を、ワークシェアリングをすることですでに達成していたのが江戸時代の社会でした。
江戸時代以前は戦乱の社会でしたが、それでも戦乱だった分、誰も就業規則なんて作る人間はいませんでしたので、非常にフリーダムな世界で、そのうえ乞食に至るまで超絶プライドの高い人達ばかりでしたので、少なくとも「社畜」のような頽廃した精神の持ち主はほとんどいませんでした。
なんなら、江戸時代は「二君に仕えず」という社会でしたが、戦国時代までは「七度主君を替えねば武士とは言えず」という転職上等の社会でもあったということを申し添えておきます。
そして最終手段「殺して奪う」という方法も取ることができたのが戦国時代までの特徴です。
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ということで、解決策をまとめると、
1.国債発行を原資とする大規模な政府支出をして実体経済にお金を回すこと
2.労働分配率を高めつつ、週15時間労働をワークシェアリングによって達成し「ゆるく働いてぼろ儲け」できる労働環境を構築すること
この二つが決定的に重要であり、これをやらなければ他に何をやっても解決しません。