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「自分の気持ちを正直に伝える」ということ
いろんな場面で、人は人に何かを伝える。もちろん、中にはどうでもいい会話とかもあるけれど、基本的には「何かしらの感情=気持ち」があって、何かを伝えるものだと思う。
気持ちを正直に伝えるのは、どんな内容でも難しい。でも、伝えるからこそ変化が起きたり、内省できたりする。
たった31年の人生経験を振り返ったとき、どんな気持ちを正直に伝えてきただろう。ちょっと振り返りたくなった。
会議やミーティングで「自分は納得できないです」と伝えること
仕事柄、会議とかミーティングが多い。「少しでもいいものを」という意味で会議やミーティングをするわけだから、別に多いといって何も気にしない。
会議とかミーティングで大切にするのは、自分の意見にフタをしないこと。少しでも違和感があったら、そこは絶対に声に出すようにする。
「よし、この流れでいいかな」
「こんな感じで大丈夫ですかね?」
と結論が決まりそうなときこそ、大事な瞬間だと思う。
「本当にそれでいいんですか?」
「いや、自分は納得できません」
これまで何度もそういった言葉を出してきた。
会議を共にするメンバーからしたら、面倒な人と感じられているかもしれない。けど、少しでも最善を尽くしたい、だから気持ちを伝えるだけ。
逆にどうでもいい会議とかミーティングだったら、意見は出さない。熱量を込めているからこそ、面倒な人と思われてもいい。
だから自分は会議とかミーティングの場でも、気持ちを正直に伝える。
些細な内容でも「ありがとう」と伝えること
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「ごめんなさい」よりも「ありがとう」と言われるほうが嬉しい。
これは本当にその通りだと感じる。
どうしても謝らなきゃいけない場面はあるし、そのときは素直に謝る。だけど、あんまり謝りすぎても、それが嘘っぽくなっちゃう。人に謝るときは本当に注意が必要だと思う。
些細なことでも「ありがとう」を第一声に。
これは、常に自分の頭の片隅に置いている考え方だ。
「ありがとう」の言い過ぎもそれはそれで考えものだけど、基本的に言ってもらえたら嬉しい言葉だと感じる。
何より、「ありがとう」は連鎖する。この連鎖する感じが好きだ。
「ありがとう」の表現方法は人それぞれ。LINEなどのテキストメッセージ、電話、手紙など。でも、自らの口から伝えることに勝るものはない。
本当によかったな、嬉しかったなと思う場面があれば、正直に「ありがとう」と伝えること。しっかりと、死ぬまで続けていきたい。
友達に「もう縁を切ります」と伝えること
本当に仲が良い友達がいて、10年以上の付き合いという関係性だった。だけど、いつしか人に迷惑をかけるような人間になっていた。
だから自分は「もう縁を切る」と言った。
正直なところ、言いたい言葉ではない。たくさんの想い出がある友人だし、一生付き合っていくと思っていたから。
だけど、さすがに我慢の限界だったと、当時を振り返って思う。これほど正直に自分の気持ちを伝えることが、大変なんだと感じる場面はなかった。
今31歳という年齢になり、今そういった状況になったら、まだ我慢できていたかもしれない。やはり若かったんだろうな。
気持ちを伝えるという行為はポジティブなことばかりじゃない。どうしても、ネガティブなことを伝える必要だってある。伝える側も、受け取る側もハッピーではないことだって。
ただ、それも人生なんだと思ったら、多少は強く生きれるようになった。前向きではない内容でも、自分の気持ちを正直に伝える。これも続けたい。
大切な人に「好意があります」と伝えること
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いわゆる「あなたのことが好きです」って、なかなか言いづらい。その難しさもこれまで何度も経験してきた。
なんで難しいんだろうと考えたとき、結局は「伝えた後のこと」がすべてなんだと思った。
気持ちを伝えることで、もしかしたらお付き合いできるかもしれないし、もしかしたら気まずくなるかもしれない。そればっかりは相手がいることだから、自分の力ではどうしようもない。
ただ一つだけ言えるのは、正直に伝えるからこそ、物事が始まったり終わったりする。結局、伝えなきゃ何も始まらないんだ。
伝えて後悔したことはたくさんある。それによって会わなくなった人だっている。でもそれは仕方ないことだと、割り切れるようになった。
好意を伝えるときは「好きです!付き合ってください」よりも「好きです!それを伝えたかっただけです!」
のほうが、ある意味いいかもしれない。相手に何かを求めるわけではないから。
付き合えるかどうかとか、一旦そんなことは置き去りでいい。伝えただけでも十分凄いし、告白成功。伝えられた時点で失敗してないから。
「何かを伝える」は、ある意味でエゴなのかもしれない。相手のことを考えているとはいえ、自分が伝えたいことを主軸に話すからだ。
それを受け入れてくれる人がいるから、自分の気持ちを正直に伝えられる。そんなことを感じた最近だった。本当に楽しくて嬉しかった。
「自分の気持ちを正直に伝える」ということ
自分の気持ちを正直に伝えるのは、決して簡単じゃない。だけど、伝えてから何かが進むことは断言できる。
「ちょっと伝えるのためらうな」
と感じる人がいたら、よほど相手を傷つけない言葉じゃない限り、ぜひ伝えてみてほしいと思う。
「自分の気落ちを、正直に伝えること」は、すべてにおける第一歩だから。