アメリカンフットボールという究極の団体スポーツ
今日は僕の好きなシリーズということで。
全てのスポーツが好きだが、強いて1番は何かと聞かれるとアメリカンフットボール(以下:アメフト)になる。
もともと野球をやっていたので技術や知識といった専門性はもちろん野球のほうが遥かに高いが、見ていて一番興奮するのはアメフトだ。
正直細かいルールや戦術、それぞれのチームの歴史、特色、選手などの知識はいわゆるにわかファンに近いかもしれない。
でも事実として一番心躍るのがアメフトだ。
これからとにかく好きをつらつら書いていくが、タイトルにもある通り、単純に好きというものに加え、なぜ僕が究極の団体スポーツと呼ぶのか。それに関しても触れていく。
こんなハッピーな世界は他に存在しない。
出会い
まずは僕がアメフトを好きになった理由。
いつから好きになったか定かには覚えてはいないが、ある選手を見て一目惚れしたことが始まりだ。
Tom Brady(トム・ブレイディ)
何に一目惚れしたか。
・・・とにかくイケメン。笑
ふざけているわけではない。僕が好きになるスポーツ選手の要素の一つである。こればっかりはゆずれない。
加えて奥さんが美しい・・。
これはふざけた。
まずは”かっこいい”が好きになった。でもそれはどんどん形を変えて僕の好きになっていった。
やたらと体格が良い選手たちが、やたらと広いフィールドで、やたらと大人数で派手なタックルやキックやパスでただひたすらにデッドラインに向かって走ってボールを繋いで・・。
僕がアメフトをあまり知らないときに抱いたいた印象だ。
ラグビーとの違いすらもいまいち分かっていなかった。
ただ、それだけではないスポーツの醍醐味、人の心を揺さぶるものを随所に彼は見せたくれた。
彼の存在にとにかく感謝しかない。
ちなみに彼は今年、長く故郷にしていたニューイングランドからタンパベイへの移籍が決まった。
にわかファンである僕には電撃的すぎる出来事だったが、引退ではなく、まだ現役で彼を見られることに安堵している。
併せてこのツイートがまた彼を好きにさせてくれた。
興奮するポイント
ブレイディー愛に関してはこの辺りにして、アメフトのどこに魅力を感じるのかというところに入っていきたい。
・戦術
まずは戦術に関して。
これは上に書いたアメフトを知る前のイメージを180度変えてくれたポイント。
勝敗の半分以上はこの戦術によって決まると言っても過言ではないぐらい、アメフトはこの戦術というものを大事にする。
もちろん時に戦術をも凌駕する選手たちのパフォーマンスが見られるのは言うまでもないがまずは戦術第一という考え。
1プレー1プレー全てに対して戦術が用いられる。
その数なんと1シーズンで5,000以上とも言われている。僕みたいなにわかファンが理解できないのも当然。
そしてそれをフィールドで司令塔として戦術の選択指揮実行するのがQB(クォーターバック)というポジションの選手。
ブレイディのポジションだ。
ただ、他のスポーツの司令塔と言われるポジションとこのQBとでは大きすぎる差がある。
それは、いかなるプレーに於いてもQBから全てのプレーが始まるというところ。
動き回りながらチーム全体を見て指揮するサッカーやバスケとはここが違う。
もちろんトリックプレーなどはあるがそれもQBが瞬時に状況を判断して起こすプレーである。
・役割
アメフトは攻撃をする選手たち、守備をする選手たち、さらにはキッキングチームというキックを専門とする選手たちで構成される。
それぞれ11人に加えキッキングチームの選手となると、
いわゆるスタメンと言われる人数は少なくとも22人以上。
ポジションも様々である。
怒られるかもしれないがとても分かりやすく言うと、
攻撃側では、先にあげたQB(司令塔)、RB(ランニングバック:とにかくボールを持って走る役割)、OL(オフェンスライン:QBとRBのためにとにかく目の前の敵を止める役割)、WR(ワイドレシーバー:パスをとる役割)、TE(タイトエンド:レシーバーとオフェンスラインの二刀流)。
守備側では、DL(ディフェンスライン:とにかくQBとRBに襲いかかる役割)、LB(ラインバック:守備側の司令塔)、CB(コーナーバック:相手WRにパスを取らせなくする役割)、S(セイフティー:ディフェンス最後の砦)。
さらにはキックやスペシャルプレーのための役割も存在する。
上の数えきれない戦術を実行するためにポジションごとでそれぞれ役割があるし制限もある。
・一発逆転の要素
これはどのスポーツでも起こり得ることだが、アメフトでは多くの場合、戦術による一発逆転が起きるということ。
上にも書いたが、攻撃側は何千もある戦術の中からひとつ選んでプレーに入る。当然守備側はそれを読まなければならない。戦術が決まっているからと言ってもいざプレーが始まると瞬時にそれが変更されるケースも多々ある。
代表的なプレーでいうと、ターンオーバーや、そこからそのままタッチダウンに至ったり、それこそ一発逆転を狙ったQBからのロングパス、RBの独走タッチダウン、QBサック、などなど挙げるとキリがない。
もちろん個々の選手のパフォーマンスであってこそだが、それが戦術の上で成り立っているということ。
興奮するポイントに関しては書ききることを諦めた。笑
多すぎる。また機会があれば書く。
究極たる所以
最後に僕が究極の団体スポーツと呼ぶ理由だが、なんとか絞って3つにした。
・戦術のスポーツであること
これは上に書いた通りだが、戦術が全てと言っても過言ではないスポーツだということ。それを遂行するために日々選手たちはトレーニングをし、役割に別れてそれを全うする。
ここに関しては僕が知る前と知った後とのGAPがあまりにも大きかったので誇張しすぎているかもしれないが、少なくとも僕が見てきたスポーツとは一線を画している。
・ルールが厳格
アメフトというとどうしても暴力的に見えたり時として無秩序なスポーツだと感じる方もいるだろう。
全く違う。
僕も把握できないほどの数のペナルティーがある。
ルールに重い軽いもないが、重いペナルティーを犯した選手にはそれ相応の罰則が与えられる。
僕が知る限りだが、どのルールも軸として人の尊厳を損なうものに対するペナルティーが多いように思う。これもアメフトの特徴のひとつと言える。
・ボールを持てない選手がいる
どういうことか。
僕がアメフトをこよなく愛する最大の理由且つ究極たる所以のところだ。
上に書いたポジションを参考にしていただきたいが、守備側のポジションの選手たちは当然相手に攻撃権がある状態なので、派手なタッチダウンパスやレシーブやランはできない。一発逆転のプレーがない限り基本的に守備のポジションの選手は守備しかしない。
攻撃のポジションの選手はどうか。
アメフトの花形でもあるQBはやはり一番注目を浴びるしそれだけの実力を伴っているという証。
RBやWRもそうだ。目立つ。直接得点に関わることができ、当然自由にボールを持つことができる。
まだ出てきていないポジションがある。
OLだ。
彼らの役割は、まずはQBを相手の猛攻から守ること。戦術がランの場合はRBが走り抜けられる道を確保すること。
当然ボールを持っているのはQB若しくはRBである。もしQBがパスを出したならそれはWRが持っている。
彼らの目の前にボールはない。持つことを許されていない。
彼らはチームが勝つために、目の前の強靭な守備陣(DL)を死に物狂いで阻止しているのである。そこに全ての力を注ぐ。
当然ニュースのハイライトシーンなどはQBのパスやRBのランやWRのレシーブ。一部専門的なニュースを除き彼らがハイライトとして登場する場面はない。
ただ、彼らがいかにそういうポジションに誇りを持ち、チームが勝つために最大限の力を発揮しているかどうかは見ていたら分かる。
そこに心揺さぶられる。
そんなスポーツがあるか。
僕は知らない。
自己犠牲の最たるものだし、同時にとても崇高であると感じる。
派手なハイライトシーンにはいつもそういう縁の下の力持ち的存在がいることを忘れてはいけない。
補足
書いてて涙が出そうになる僕は病気なのだろうか。笑
後半若干支離滅裂かもしれない。
まぁいい。
誇りを持って書いているという事実には違いない。
少しでも興味が湧いた方に向けて2017年のスーパーボウルを載せておく。
今でも月1回は観る。笑