見出し画像

My Favorite Books ①『受動から能動へ』

「鯛のいる授業を目指す」
元筑波大学附属小学校算数部・正木考昌先生が常々主張されていた事です。

画像1
この『受動から能動へ(東洋間出版社・正木孝昌)』では、正木先生の主張である「どうして”鯛を引き出す”のか」、「”どうやって鯛を引き出すのか”」について詳しく書かれています。

私たち授業者は、「最初、子ども達は受動である」という事を知り、意識しておかなければなりません。
つまり、問題を与えたり、教材文を与えたり、教材を提示したりする主語は、授業者であるという事です。それを受け取った子ども達が能動のスイッチをO Nにする瞬間はいつなのでしょうか?
本書は、正木先生のそうした思考に触れる事が出来ます。それも、正木先生が実践を通して試行錯誤された様子を伺いながら考える事が出来ます。

私の考える”能動のスイッチをONにする瞬間”として、今パッと思いついたものを3つ。
①子どもに自分事の問いが生じた時
②子どもが楽しいと感じた時
③子どもが「しなければならない」と追い込まれた時 です。
私は、”「したい」を引き出す”を研究テーマとして、この①と②の引き出し方を考えてきました。そうした自分の考えを振り返りたい時に、何度も何度も読み返してきた最高の一冊です。
ぜひ、ご一読いただく事をお勧めします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?