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『子どもを育てる根幹』

学級懇談会がありました。
感謝の気持ちを伝えました。
たくさん支えて頂きました。
オンラインだったので、対面の時のようにワイワイとお話するような雰囲気ではありませんでしたが、会の最後に画面をオンにして温かい表情で会釈してくださる様子を見て、子ども達の一年が充実したものになったのかもしれないと感じ、少し安心しました。

毎年、色んな子ども達と出会います。
毎年、不安です。
担任するクラスの子ども達の一年を良いものにできるのか?
「担任が自分じゃなかったら、もっと良い一年になるんじゃないか?」
そんな不安でモヤモヤとします。
そんな一年を、毎年毎年送ります。
その不安が、「学ばねば!」「実践を積まねば!」と僕を駆り立てます。

まだまだわからないことがたくさんあります。
学級経営、授業づくり、子どもの見取り、子どもとの関係づくり…

最近、最も尊敬する方から『子どもを育てる根幹』という言葉を頂きました。もちろん、足りていないから頂いたわけです。

確かにそうだと気づき、これを書いています。

振り返ると、『問い』『個別最適』『自立・共生、創造』『GIGA』…
目の前には色んな解決すべき問題がたくさんありました。
そのことを考えながら実践を積み重ねた一年でした。
しかし、
「その目的はどこにあったんだろう?」
そう考えた時に、発表や執筆の機会などのアウトプットに向かっている場面が多かったように感じます。

「それは子どもを育てる視点でいうと、何につながっているんだ?」

そうおっしゃっているのだと思います。
いつも子どもを中心に物事を考えてきたつもりだったのでショックでした。なので尚更、大切な気づきを頂けたと思っています。
本当にありがたいお言葉を頂戴しました。

『真ん中には子ども』
いつだってそうだったはずです。
今年度もそうだったはずなのです。

学級懇談会に向けて、今年のクラスを振り返り、スライドにまとめました。
やはり、真ん中には子どもがいました。
僕は子ども達が大好きで、子ども達のために色んなことを考えながら取り組んできました。
全員ではないにしろ、子ども達も僕のことが好きだったと思います。

ここ数年、学級経営で大きく失敗したということはありません(個人の感想です)。しかし、3月のクラスには、いつも似た雰囲気があります。
僕は学級経営において、『その子がその子のまま居られる教室』にすることを大切にしています。
その方法が、noteにも書いてきた子どもの「したい」を引き出すです。
しかし、この3月の結果から、子どもは違うはずなのに漂う雰囲気が似るという矛盾をはらんでいます。
それは、自分の「したい!」に寄せている結果なのだと、自分の実践を改めて振り返る必要を感じます。

『子どもを育てる』とは何なのか?
『子どもを育てる根幹』には何があるのか?

じっくりと考えてみます。

僕は子ども達を育てられているのか…
その方から与えられた問いに、モヤモヤとし、グルグルとします。
『問い』『個別最適』『自立・共生、創造』『GIGA』…
考え続けたこれらも、結局はそこにつながるはずです。
自分の中でうまくつなげられていないだけなのだと思います。
しかし、それがわかっていないということです。

そこにつながりが持てた時、自分の『観』が高まるような気がします。

『子どもを育てる根幹』
これもまた『自立・共生、創造』のようにシンプルでありながら、深くて難しい言葉です。まだまだ研鑽が足りていない結果です。

今年度も残り4週間となりました。
残った力を振り絞って、出会ってくれた子ども達に感謝を伝え、次年度へとつなげる4週間とします。

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