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淡い恋と映像美 ロスト・イン・トランスレーション

監督・脚本:ソフィア・コッポラ
主演:ビル・マーレイ スカーレット・ヨハンソン

東京を舞台に、倦怠期のハリウッド・スターと、孤独な若いアメリカ人妻の淡い出会いと別れを描く。

Wikipediaより引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3


この歳の頃のスカーレット・ヨハンソンをソフィア・コッポラが美しく可愛らしくガーリーにセクシーに撮っているというだけでも、このフィルムは人類の宝!!
スカヨハがとにかく可愛い……。

ビル・マーレイとスカヨハの繊細な演技が素晴らしい。
絶妙な距離感にたまらなくドキドキさせられる。

やや焦れったさも感じるけれど、「もう駆け落ちでもしちゃえばいいじゃん!」と背中を押したら途端に全て壊れてしまいそうな、
この距離だから成立している危うさがあって、
だからこそ互いがすごく慎重に、ガラスを扱うようにそっと、相手に慈しみをもって接しているのが切なくて愛しい。

舞台が日本なのもよかった。
よくある海外映画に出てくる日本のように、誤解されたヘンテコJAPANではなくて
ディスられている感じもなく、文化を誇張されている感もなく、
まっすぐに外国の人の目から見た日本を撮ってくれている、と私は感じた。
(友人は「日本ディスをされていると感じた」と言っていた。人によっては不快なんだね)

物と人の溢れた東京の、空虚と孤独と高揚と楽しさが、ふたりを飲み込んだり照らしたり。
渋谷の怪しげなバーや高級ホテルなんかは行ったことないから、日本人ではあるけど知らない日本の姿だったな。
日本を撮ってくれてありがとうと思う。

2016.06.06に書いたレビュー


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