【詩】シラフ
酒を飲んでないのに
酔っ払っている人がいる
急に怒鳴る
かと思えば優しく言う
そうすると人をコントロールできると
思っているらしい
そんなことを信じるなんてやっぱりこの人は
酔っ払っている
お酒の匂いがしない酔っ払いが
街にはたくさん溢れている
シラフで生きるのが難しいのか
それともシラフだと思っている自分も
酔っ払って生きているのか
まっすぐ歩けるかやってみる
営業先で本当のことを言おうとする
本当だと自分に言い聞かせた嘘を
ぼくは話している
ぼくも酔っ払いだった
本音と建前なんてキレイな言い方して
自分のやっていることを正当化している
正当化を続けると
もうシラフでは生きられない
ぼくはバカな人として生きる
酔っ払いなんて嫌だから
自分に嘘をつきたくないから
自分に嘘をつくくらいなら
ぼくはバカにされて生きたい
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