見出し画像

【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶  コアレビューその41 ちなつルート2【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎まさかの40記事オーバー

しかもまだ全然終わってない。ゆびきり始めたのって7月頭くらいですからね。もう2ヶ月以上経ってるよ。終わる頃には3ヶ月か。3ヶ月ゆびきりと向き合った男として世界に名を刻んでもらいたい。本当に双想発売するまでにIFまで終わるのか。怪しくなってきた。ゆびきりは宣言通り最長シリーズになりました。終わる頃には10万字超えてるはず。T-waveよりもそれからよりも長い。もうこれで一冊の本だよ。50記事までやるか。でもやっぱりゆびきりは名作だよ。メモリーズオフとしてはそれからに並んでもおかしくない作品。

⚫︎騙していたちなつ

病室でちなつと対峙。ずっと大輔のことをなおくんと呼んで騙していたちなつ。まあ騙してたのはちなつだけじゃないけど。天川家もそう。本家もそう。この世界は嘘! 嘘! 嘘だらけだ! と言っても過言ではない。騙してなかったのは霞先生だけ。

「それとも、言葉だけじゃ怒りは収まりませんか?」
「なら、なおくんの気が済むようにーー」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

ま〜だなおくんって言ってるよ。俺は大輔だっつーの。鷹見大輔。

「わかった。言いたいこと言っていいんだな?」
ちなつはびくっと首をすくめる。そしてこくりと、小さくうなずいた。
「ちなつ、俺は……」
深呼吸し、破滅の言葉を待つちなつへまっすぐに視線を向けた。
そして10年以上温め続けた思いをゆっくりと形にする。

「鷹見大輔は、ちなつのことが好きだ!!」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

ここで男気告白。毎回同じこと言ってる気はするが。告白しなかったルートってあるんですかね。恋人関係にならなかったルートがないからなさそう。あえて言えば瑞穂ルートか。イベント前にヒロインが死んでしまったのでどうしようもない。

拒否するちなつを強引に引き寄せてキスする大輔君。もう行動まで直樹じゃなくなってるよね。大輔は元々粗野な人物だったっぽいし。

「なおくんらしくない強引さなのです……」

「……大好きだよ、なおくん」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

だからなおくんじゃないんだよ。俺の名を言ってみろ。だいちゃんだよだいちゃん。これを見るとまだまだ問題は解決されていない。

⚫︎なぜ直樹になったのか

退院間際。転落したショックで大輔が直樹と呼ばれないと何も反応しなくなったので、直樹として扱うしかなかったと天川父が言っています。転落のショックって何? そんな話あったっけ? 直樹が転落したショックってこと? 大輔が転落したわけじゃないよね。子供の遊びで跡取りが死んだとかそんな恥ずかしい話になったら困るということで、本家が手を回して大輔の死亡診断書が出たとか。大輔もなぜか直樹になりきってるしちょうどええわと。だから戸籍も芹澤直樹です。今後どうやって生きていくんだよ。天川父は大輔に戻れる方法を探すと言ってますが、本家が大激怒するだろ。そんなもん。結局本物じゃないからちなつの嫁でも跡取りでもなかったということです。冒頭にもあったけど、そら誰も付き従いませんよ。偽物なんだから。

お互いの関係が急に変わると危ないという医師の判断で、以前と変わらずちなつと一緒にアパートで暮らすことになります。天川父公認だから問題ない。絶対手出すなよ。絶対だぞと。これは親バカではなく、関係の変化を恐れての言葉ですが。でも親バカも入ってるだろ。

相変わらずなおくんと呼んでくるちなつ。もう作中の表記も大輔になってるんだが? なんか病んでるんだよなぁ。スコップで襲いかかってくるくらいだし、しょうがないのか。

⚫︎バイト復帰

ちなつ経由で信君に本当の名前が伝わっていましたが、みんなが混乱するから、店では芹澤直樹で通せと。信君さぁ。お前はそんな日和った男だったのか。いや、日和った男だったわ。

休憩に入ると霞が声をかけてきます。

「……大輔、ちょっといい?」
「お前なぁ。ここでは芹澤直樹で通すって話だろ? みんなが混乱するって」
「関係ないわ。私にとって、貴方が直樹であった時間なんて一秒も無かったもの」
一秒もなかった?
そう言われてハッと気付く事があった。
「……まさか、今まで一度も俺の名前を呼ばなかったのって」
「……」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

ほら。これが愛だよ愛。いつまでもなおくんなおくん言ってて自分の幸せばっかり考えてるなおくんの嫁の大輔とはなんの関係もなかったなんなら苦手まであったヤンデレヒロイン天川ちなつよりも、絶対に主人公を大輔としか呼ばずいつでもみんなのことに目を配ってて自分を犠牲にしてでも主人公どころかちなつのことまで助けようとする大輔LOVEな聖女南雲霞さんこそがゆびきりの真ヒロインに相応しいということを、メモリーズオフの開発は一刻も早く気付き、再び南雲霞さんを真ヒロインに据えたならメモリーズオフの黄金時代が来るのもそう遠い未来ではないだろうということを察します。誰のルートだっけこれ。

冗談はともかく、霞はちなつを刺激しないために部屋を出ると言います。大輔とちなつを応援するような言葉まで口にしていますが、一体どういう心境なのか。それと今まで迷惑かけてごめんなさいと。なぜあんなに傍若無人に振る舞っていたのか。その辺なんか理由あるんだっけ。大輔に戻ってから霞の声もめっちゃ穏やかになってる。

「確かに、霞が乗り込んできて、困ったことはいっぱいあった。だけど……それ以上に楽しかった。それでいいだろ」
「…………」
「それに俺は、昔の約束を守っただけだから」
「約束?」
「困っている時には、お前を助けるって……ゆびきりまでしたろ? 俺はそれを守っただけだ。今さら霞に謝られるようなことなんか、何もないから」
「…………ありがとう」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

そんな約束したシーンあったっけ? 霞よりの選択肢を選ばないと出てこないとかあるのか。それとも単なる見落としか。ちなつとも約束して霞とも約束して。他にも約束した女がいっぱいいそう。誰よその女。それにしても大輔に戻ってから情報量が多すぎて全然進まない。




いいなと思ったら応援しよう!