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【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶  コアレビューその50 霞ルート6【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

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⚫︎その50

その50ってマジ? ヤバない? 確実にゆびきりだけで一冊の本になるくらいにはレビューが続いている。しかも分厚い本。メモリーズオフの感想とかレビューはこの世にはたくさんあると思いますが、少なくとも量だけは世界一を保証できる気がする。後にも先にもこの量だけは超えられないんじゃないか。だってこのままIFまでやると1年かかんのよ。実時間でもおそらく700時間くらいかかかるはず。丸々1ヶ月はメモリーズオフに費やしている。人生が80年だとすると960ヶ月だから、1/960、つまり人生の0.1%を費やしている計算に。過去にやった分も含めると0.2%。人生の可処分時間が320ヶ月程度だとすると、0.6%費やしてる。ほぼ1%。人生の1%がメモリーズオフ。今年の可処分時間が3〜4ヶ月だとすると、25%〜33%をメモリーズオフに費やしている。2024年はまさにメモリーズオフが人生と言っても過言ではない。メモリーズオフに人生を捧げたアラフォー男。まあ6年引きこもってた過去に比べると大したことはないんだけど。急に開示される悲しき過去。実質メモリーズオフの主人公だろ。これは。

⚫︎朝っぱらからイチャつく二人

幸せすぎて書くことがない。一緒にいるだけで幸せみたいな。飯食ってるだけで幸せみたいな。覚悟しとけよ。この後突き落とすターンが来るんだから。

⚫︎久しぶりのちなつ

道端で会うなりなおくんと呼びかけてきます。俺は大輔だっつーの! なおくんじゃないっつーの! って何回言えばわかるんですか。過去の悪行を洗いざらい白状して、ごめんなさいするちなつ。謝れてえらい。

「ちなつはずるいのですよ。なおくんの敵討ちだと思ってずっと憎んできました」
「なお……あなたにずっと意地悪をしてきたのです」
「きっと、10年間ずっと縛り付けていたのはちなつです」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

これはちなつルートで詳しく語られています。ちなつはなおくんの嫁って言ったらみんな諦めて逃げていくみたいな。お前を幸せにしてたまるか見たいな。どうしてくれるのマジで。意地悪ってレベルじゃねーぞ。大輔のイケメンっぷりを見るに、これまで100人くらいの女が諦めていったと考えられる。ちなつの罪はあまりにも重い。

このルートだと殺害しようとしたことまでは語られていないですね。まだ語られていないだけのか。それとも霞ルート最後までやっても語られてないのか。そこまでは覚えていない。

「俺は10年間楽しかった。ちなつのおかげで寂しくなかった。ちなつも楽しかった。それでいいだろ」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

大輔の返答はこれ。楽しかったからいいじゃんと。あまりにも聖人。あまりにもイケメン。大輔にはメモリーズオフ究極の主人公の称号を与えよう。ファイナルアンサー。

「……ちなつ、俺がお前の側にいたのって、俺が自分で約束したからだぞ」
「そんなことない……」
「ある。忘れたのか? 俺がただ一つ覚えていた約束のこと」
「ずっとそばにいてくれる……」
「ああ」
約束した理由も思い出した。それは……俺はちなつを好きだったから。
でも、もう今までとは同じではいられない。

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

ちなつとの約束はずっとそばにいる。霞との約束は困ったことがあったら助ける。似たようなもんですね。ちなつは好きだったからそんな約束をしたんでしょうが、霞と約束した理由はなんだろう。正義感かな。霞にも好意はあったのだろうか。ずっと4人でいたくらいだし、全くゼロではないでしょう。子どもの頃はちなつばかり追いかけていた大輔君、さらにこの10年もずっとちなつと一緒にいた大輔君ですが、最後の最後で霞の9回ツーアウト逆転満塁ホームランお釣りなしが決まったようです。やっぱりさぁ。最後は愛ですよ。ウェル博士も言ってたし。ちなつはなおくんの嫁ですわ。だいちゃんの嫁は霞しかいない。

「ああ、ちなつ。俺、ずっと一緒にいたい人が出来たんだ」
「知ってるよ」
「だからもう、お前との約束を果たせそうにない」
「…………」
ちなつが小さく息をのんだ。瞳が、揺れている。
「お前の事を許すから、俺の事も許してくれないか?」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

箱崎さんが傷つくからあーだこーだ、あーだこーだ言ってた人とは違う。これが真のイケメンの回答です。他に好きな人が出来たんだ。すまん。これだけでいいんだよ。傷つくとか関係ないんですわ。人はお前だけの人生を生きるしかない。いのりも最初から好きじゃなかったのではなく、他に好きな人が出来たと言っとけばよかったのに。そこまで嘘はつけなかったのか。ちなつは渋々頷いて、結局私は一人みたいなことを呟きます。

俺はちなつの小指に、自分の小指を絡めた。
「え、ええと……これって……」
「守れなくなった約束の代わりに、新しい約束をするんだ。ちなつが困ったときには、幼馴染として助ける。そばにいる。そういう約束。……どうだ?」
「!」
暗く曇ったちなつの目に、一瞬だけ、かすかな光が灯ったように見えた。
「ありがとう、なおくん!」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

イケメンはちげえよ。10年憎しみで嫌がらせしていた相手も助ける。右の頬をぶたれたら左の頬を差し出す。これが真のイケメン。大輔に戻ったら30割増しでイケメンになっている。っぱ直樹より大輔なんだよなぁ。霞が惚れた男だけはある。ちなつも本家に洗脳されてなかったらなおくんじゃなくてだいちゃんに惚れていたのかもしれない。


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