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【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶  コアレビューその33 ちなつ・霞共通ルート4【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎仕事でミスりまくる男

メンタルに何かあるとすぐに仕事をミスりまくる男。どのルートでも大体このモードに入ってる気がする。ミスの原因は霞をどう手伝えばいいかわからなくて困り果ててるから。そら事情を知ってたら手伝わせませんよ。

⚫︎ちなつと霞

風流庵で二人がバッティング。霞は久しぶりね、と声をかけます。ちなつは驚いた様子を見せてますが、以前も遭遇してるよね。この二人。なんで今回は驚いてんのよ。この反応の方が正しいとすれば、前回は知らないフリをしていたということになります。ついでに霞はアパートにある江戸ものの骨董品を貸す代わりに、風流庵でただ飯を食っていたというとんでも事実が発覚します。こいつに常識を求めてはいけない。

こんなところで彼女と会うなんて。
ずっと、もう一度会いたいと思っていた。
でも、ここでは会いたくなかった。

彼女に太刀打ち出来るなんて、大それた自信はない。
でも、なんとしても、あの人を守らないと。
他の誰も、あの人を守ってはくれないから。

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

ちなつの内心らしきものが描写される。やはり知り合いであることは間違いない。

最終的に霞が信にスカウトされて風流庵でバイトすることになりました。意図はなんなの? ちなみに信→霞の評価も美人です。こいつ全員に言われてますね。どんだけ美人なんだよ。信は誰にでも言ってそうだけど。

⚫︎霞の探し物

霞が視線を海原に向ける。
凪いだ水面に美しい月が映っていた。
「ねえ。あれ、何に見えるかしら?」
「綺麗な月だ」
見た通りのことを、そのまま答える。
「貴方には月に見えるのね」
「お前にはそれ以外に見えるのか?」
「…………」
「それは月じゃないわ。光がただ映ってるだけ」
霞が石を投げると、水面の月は粉々になった。
「私が探しているものは、あの月のようなもの」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

つばめ先生と違って、よくよく考えてみても、なにを言いたいのかはわからない。水面には月が見えるけど、それは実際は月じゃなくて月の光が反射してるだけ。そこに月はない。要は見えるけど実在しないものを探してるってことですかね。そんな解釈で合ってるのか? 先の内容を知っていても合っているのかわからない。

⚫︎何みてんだよ?(再)

マリンランドのポスターを見て目を輝かせてる霞を見ていると、なに見てんだよと怒られます。見ただけで怒られるとか、前もあったよなぁ。あの人だよあの人。

⚫︎ちなつ・霞ルート

ルートはちなつ・霞共通ルートだけど、やっぱりこのルートは霞の存在感の方が大きく感じますね。ちなつは他のルートでも結構出てきてたからなぁ。このルートでは霞の方を押し出している感じはある。それともバイアスがかかってるだけなのか。出てくる回数自体は大差なくても、霞の方が印象的なシーンが多いのかもしれない。

⚫︎アザを見て驚く織姫

織姫ルートでは勇気の石をくれたのがアザつき少年だったという話がありました。このルートではそこまで言及されませんが、織姫が腕のアザを見てちょっと驚くシーンが挟まれています。織姫ルート通らないとこのルート来れないから、ユーザーは織姫の事情を知っている。直樹君は知らない。

⚫︎ちなつと言い争う霞

風流庵に着くと、霞がちなつに文句垂れている場面に遭遇します。内容はわからず。ちなつはミスして怒られたと言ってますが、バイト1日目の新人に怒られるって何よ。そんなことあるぅ? 霞は飲食経験者なので暦としては上なわけですが。ちなみに享→霞の評価も美少女です。満場一致とはこのこと。もうメモリーズオフで一番美人でいいよ。ちなみに霞と亨も知り合いであることがわかります。登場人物全員知り合い。ここまで来れば大体予想できますが、回想の5人集合の人物は直樹大輔ちなつ霞亨です。

戻れないあの頃

こいつら昔から全員知り合い。亨がかなりストーリーに食い込んできてるんだよなぁ。信ですらここまでストーリーに食い込んでくるのは珍しい。#5くらいか。

⚫︎ついにアパートでバッティング

霞が適当に誤魔化して難を逃れますが、なぜか3人で飯を食うことになります。地獄のカーニバル。

「……さて、料理の腕は上がってるかしら」
「ちなつの料理を食べたことがあるのか?」
「ええ」
「えっ? そんな記憶ないのです」
「不味かったわ。泥だんご」
ままごとかよ!
「そんなもの、見ただけで不味いって分かるだろ」
「美味しい美味しいって食べてた馬鹿がいたのよ。だからつい」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

美味しい美味しいと食べていた馬鹿は多分主人公です。今では嫁嫁うるせえんだよと言ってますが、こいつは昔からちなつLOVE勢だからね。またもや唐突なネタバレ。

⚫︎徐々に核心に近づいてくる

直樹の部屋から帰る時のちなつの内心。

あの男がこの女と仲良くする姿を見るだけで、何故か腹立たしい。
食事の時も、妙に空気が柔らかかった。
分かっている。あの男は幸せになろうとしている。
だから許さない。
許さない。
あの男には、幸せになる資格はないのだ。

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

だいぶ物語の全貌が見えてきました。あの男は主人公、この女は霞のことです。ちなつは主人公が幸せになるのは許さないと言ってます。嫁嫁言ってるのにどゆこと? あの人を守らないとと言ってるのに、どゆこと? この謎がゆびきりの全てと言っても過言ではない。ちなつはなおくんの嫁、なんだよなぁ。

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