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【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶  コアレビューその46 霞ルート2【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎霞とマリンランド

霞とマリンランドでデート。だから制服で来るなっつーの。なんでこの人はマック行くのも遊園地行くのも制服なわけ。高校に行ってるわけでもなさそうのに。よくよく考えると部屋着と制服の立ち絵しかない気がする。外出着の立ち絵がない。立ち絵一種類増やすのにどのくらい労力かかるんでしょうね。ゆびきりは各キャラ二種類しかないか? リサは謎Tシャツもあったけど。

当日は霞がわざわざ起こしてくれて、絶対に普段用意しない朝食も用意して、着替えまで椅子にかけておいたという。早く行きたすぎてやーばいことは伝わってくる。

霞はちなつとは正反対で怖い乗り物が苦手でした。普段強気な方が苦手。散々叫びまくった挙句、「まあまあだったわね」と捨て台詞を残しています。ツンデレというか、雑魚キャラというか、ポンコツというか。

霞のお目当てはペタペタだったようで、ぎんじろーさんを見てご満悦。

俺はぎんじろーさんとやらに近づく気になれず、嬉しそうな霞を遠くから眺めた。
握手、握手、ハグ、握手、ハグ!
霞は縦横無尽にペンギンの着ぐるみと友情を確かめ合っていた。
霞ほどの美人はそうそういないからな。中の人は大喜びだろう。

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

褒めるねぇ〜。霞の美人描写、毎回出てきてない? 汲めども汲めどもつきない泉だよ。全部集めたら願いが叶うかもしれない。

⚫︎ペタペタの内容

ペタペタコーナーで勇気の石についての説明を聞いて、何か覚えてないかと問う霞。この時の大輔君は何も覚えてません。霞が残念そうなのは、そらそうだよね。しかし霞としては過去の記憶を取り戻して欲しいのか、そうでないのかははっきりしない。個人的には取り戻して欲しいけど、大輔が現状のままで幸せならそれでいいと考えているのか。他のルートの話も総合するとその解釈がしっくり来る。遊園地ではノリノリの霞ですが、子どもの頃の回想を見るに、もともとこういう人間なんだよな。大輔ももっとアクティブな人間だったはず。なおくんなおくん言われて人格まで変わっちまってるよ。

⚫︎ストラップ紛失事件

探し回って見つけた後、霞が凄まじく不機嫌な様子を見せています。

「……とんでもないバカがいたの」
「は?」
「馬鹿で馬鹿で、どうしようもない馬鹿」
「あまりに馬鹿すぎて、呆れたの」
「そ、そうか……そんな馬鹿がいたのか」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

これなんだろう。ストラップ隠してたのちなつだと気づいてるんですかね。それとも単に大輔に呆れてるだけなのか。

⚫︎大輔に嫉妬

大輔のことを懐かしそうに語る霞を見て、大輔に嫉妬する大輔君。ちょっと何言ってるかわかんない。ご一緒にホタテはいかがですか。

⚫︎美人さん

屋上で詩名から大輔の過去のこと聞くシーン。

「ま、先輩はあの美人さんの方が好みですしねー。ほら、風流庵の」
「は? リサさんのことか?」
「違いますって。ほら、この前下校中に会った」
「霞か。それはない」

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

どんだけ美人なんだよぁじで。1000年に1人レベルなのか。これだけしつこく描写されたやついないよ。カナタもりかりんも雅師匠もクロエ先輩もリサもびっくりだよ。

⚫︎勘違い

直樹のせいで大輔が死んだというのが詩名から聞かされる内容なわけですが、霞は大輔が好きだった事実と合わせると、とんでもないことをやっちまったと勘違いする大輔君です。もう何が直樹で何が大輔なのかわかんねえよ。タイムカプセル開ける前の大輔は直樹君と表記した方が良かったかもしれない。後の祭りだけど。霞は俺を責めるために記憶を取り戻すのを待っているかもしれないなどとド派手な勘違いをかましています。伝家の宝刀のミスリード。

⚫︎タイムカプセル開ける前

……霞は、大輔に助けを求めるために、この地にやってきたのだろう。
きっと大輔なら力になってくる、そう信じて。
霞や亨さんが話してくれる大輔の人となりを考えれば、俺だってそう思う。
だが、大輔は俺のせいで死んでいた。
あの日アパートの前にいたのは、本当は俺を責めるためだったのだろう。

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

大輔を頼ってきたというのは本当でしょう。だって生きてるのは大輔なんだから。霞も死んだのが直樹だったことは理解しているはず。あの日アパートの前にいたのは生きている大輔に助けを求めたからです。第一声が「大輔」だし。問題は大輔が直樹になりすましていることまで知っていたかどうかですね。でもそこまで知っていたら最初に「大輔」とは呼ばないはずなので、知らなかったと考える方が妥当か。どの時点でちなつ霞大輔の関わりがなくなったのかは、ちなつルートでははっきりしなかった。直樹が死んだ後は不自然なほど霞の描写がなくなっているので、その頃にはすでにいなかったのかもしれない。この辺の細かいことはほとんど覚えてないですね。

⚫︎タイムカプセルを開ける前のシーン

霞の内心が描写されています。

あの人を守らないと。
そして、彼女も守るの。
彼女は、あの人以上に傷を負ってしまう。それでは意味がない。誰も救われない。

メモリーズオフ ゆびきりの記憶

霞が救おうとしてるのはあくまで大輔とちなつであることがわかります。後の流れはちなつルートと一緒。タイムカプセルを開けて大輔が倒れるところで共通ルートは終わりです。

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