【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶 コアレビューその20 詩名ルート4【全作再プレイシリーズ】
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⚫︎好きなやつってどんなやつ
などというたわけた質問をする直樹君。ここまで鈍感な主人公、最近いるんですかね。いないんじゃないの。りりすも化石のようなキャラでしたが、詩名ルートの直樹君も、りりすなみに時代の産物な気がしてきた。2010年くらいの流行りだったのかもしれない。でもちょっと気になってきてるからこんな質問が出るんだよな。
普通という詩名の直樹君評。みんな騙されるなよ。女が言う普通ってのは、上位1割くらいのことを指してるからよ。大学で言うとmarchくらいが普通みたいな感覚よ。身長は180cmで学歴はマーチで年収が800万で顔は友達に自慢できるレベルが普通の男だから。西住さんのアドバイスのおかげで騙されずに済みました! ありがとう! って声が聞こえてきたよ。いいことしたな。
小芝居はともかく、上の条件、数年後の直樹君は全てを満たしそうですね。リサより明らかに背も高いし、シリーズでも上位のイケメンだし、本家が〜とか言ってるレベルの上級国民だし。頭の良さに関しては作中ではよくわからんけど。ど〜こが普通なんだよ。全てが上位1割を満たす存在って上位何%なんですかね。
⚫︎好きになったきっかけ
特に好きになったきっかけはないと言う詩名。きっかけが明確にあるヒロインっているんですかね〜。本編でわかる範囲だといのりくらいじゃないのか。鷹乃もプールの一件のおかげかな。雅師匠は雪の中でチャリ漕いでた時だと思うけど、あれは個人的に怪しい。僕は師匠は割と初期段階から一蹴君に好意を持ってた説を提唱してるので。ちなみにいつも言ってますが、コアレビューは本編以外全く参考にしてないので、外伝が語られてたら全くわかりません。ほたるも外伝では語られてたと思うけど、コアレビューの範疇ではないので除外。外伝って基本後付けですからね。あまりコアレビューの趣旨に合わない。
見た目も特別イケメンってわけじゃないし(※ただしイケメンに限る)が正しい解釈です。また騙されるところだったな。西住さんに任せとけば大丈夫だから。女の言うことを信じるな。行動だけを信じろ。気が効かないのは事実ですね。特にちなつと詩名には。リサにはめっちゃ気使ってた気がするけど。鈍感なのも間違いない。年上なのも間違いない。特別イケメンではないだけが違う。ここまで聞いて自分だと気づかんやつおる?
⚫︎好きの理由
詩名は好きに理由はないと言います。本当に理由がないかは知らないけど。ただイケの可能性もある。詩名さん、結構面食いっぽい顔してるし。どういう偏見だ。
好きに理由がないというのが真実だとして、それは非常に正しいです。逆に好きに理由があったらダメなんですよ。理由があるってことは、理由がなくなったら終わりなんだから。で、理由がなくならないってことは普通ないでしょ。永劫不変のものはこの世にないんだから。ということは、理由付きで好きになった時点で、すでに終わることが確定してるんですよね。その前に物理的にこの世から去ったら、見かけ上は終わらないんだけど。人間の生命がある程度のスケールで続くと仮定すれば、いずれ破綻するのは間違いない。
ということなので、私のどこが好きかなんて愚問に答えてはならない。理由をつければつけるほど終わりに向かって物事が進んでいくんだから。なぜかよくわからんけど好き。好きに理由などない。昔からずっと好き。こいつじゃないとダメ。というのが理想です。メモリーズオフでその理想を一番体現してるのは、おそらく北条ちはやさん。あれが愛ですよ。いのりですら、ちょっと条件付きではありますからね。まあ命の恩人という条件は未来永劫解除されることがないので、終わりに向かう条件とは言えませんが。
詩名の話を聞いて、俺は人を好きになったことがないと自問自答する直樹君。少なくともちなつに対してそんな感情はないと再確認しています。でも詩名のことは明らかに気になってる。ちなつさん泣いてますわ。
謎の恋愛論を語ってたら放課後のワンシーンで一記事になってしまった。進まなすぎるだろ。常識的に考えて。絶対、盆の間に終わらない。