【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶 コアレビューその３７ ちなつ・霞共通ルート８【全作再プレイシリーズ】
●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。
⚫︎前回の記事
⚫︎直樹君の情報整理
ここまでわかったことを整理する直樹君。今の所の既知の情報と新情報に分けてみたいと思います。
・ちなつと霞は幼馴染（既）
二人が最初に会った時点でこれはわかっている
・霞と直樹は幼馴染（新）
ちなつとちなつパパの会話から推測
・霞とちなつパパは結託していた（新）
ちなつとちなつパパの会話から推測
・霞は直樹と幼馴染であることを黙っていた（新）
霞と直樹が幼馴染であれば自動的にそうなる
・ちなつは霞と直樹が幼馴染であることを黙っていた（新）
過去を知っているとすれば自動的にそうなる
二人（＋天川父）がなぜか過去のことを直樹君にひた隠しにしていることだけはわかる。その理由だけは相変わらず不明です。こんな状況作ってしまったらますます過去が気になるんじゃないのか。思い出させないための手段としてこの３人がとってる行動が正しかったのか気になる。ただなぁ。この場合、単に直樹君に思い出させないだけじゃダメなんだよな。霞は二人を守らないといけない、って言ってたし。
⚫︎詩名と霞
詩名が大輔のことを手伝うと言いながらイチャついてると霞と遭遇します。この二人よく出会うな。詩名ルートでも霞がしょっちゅう出てきてたし。
「腕なんて組んで歩いて。なるほど、三人目はこの子というわけ」
「三人目？ 二股ならぬ三股ってことですかー。それはスクープ！」
「いや、お前が数に入っている段階でおかしいだろ……って聞いてない！」
「三人目がアタシとして、一人目は天川先輩。もう一人は……」
指折り数えていた詩名は、そこで霞の方を向いた。
「まいったなー、これじゃ勝ち目ないよ！」
「冗談よ。私はそんなに趣味が悪くない」
詩名のセリフが気になる。天川先輩は勝ち目があるけど、霞は勝ち目がないのか。何回も言ってるけど、霞の容姿に関しての持ち上げ方は、シリーズでもダントツじゃない？ クロエパイセンとかリサよりも持ち上げられているのではないか。モデル組よりも天高くまで持ち上げられてる気すらする。こんだけ言われるんだからまごうことなきシリーズNo. 1美人でいいよ。決定。直樹君もどんイケだからな。この二人はシリーズNo. 1美男美女カップルなのかもしれない。え？ 正史はちなつだって？ いつも通り公式が勝手に言ってるだけでしょ？ 俺のシマじゃノーカンだから。
⚫︎過ぎ去りし時を求めて
過去を取り戻したいという直樹君に対して何回も警告する霞ですが、直樹君は無視します。
「どんな結果が待っていても後悔しないと言うなら……」
「……」
「その覚悟があるなら、付いて来ても構わない」
「え？」
霞の言葉に、思わず耳を疑った。
「私はこれから、思い出の場所をいくつも回る。そこに案内しても構わない。そう言ってるの」
略
「……後悔しないのね」
「それは分からない。だけど、今知ろうとしなかったら、もっと後悔する。それだけは分かるんだ」
後悔する前に後悔するかどうかなんて分からない。残念ながら。まあ人間何やっても成功するよりは失敗する可能性の方が高いんだから、後悔する可能性の方が高いんだよね。あとは自分が選択したと事実を持って後悔すら納得できるかどうかだけです。直樹君は自分で選択したので、後悔することを納得できる可能性はある。
思い出の場所を回って大輔のことを嬉しそうに語る霞。ここで霞は大輔LOVE勢であることがわかります。
直樹君はなぜ幼馴染であることを言わなかったのか問い詰めますが、他人の方が都合が良かったと返ってきます。
「私はまだ……許していない」
霞はゆっくりと目を閉じ、そして。
「だから、貴方を頼ってきたと思われなくなかった。そういうこと」
このセリフがよく分からない。許してないって誰を？ 直樹君を？ なんかおかしくない？ と思ったけどおかしくないわ。霞はあくまで直樹君に話してるんだから、このセリフにおかしいところはない。
⚫︎ホラー展開
あれからちなつの連絡がないな〜などと言っていると、唐突に家にやってきます。
この絵面はホラーでしょ。え？ マジで三人で暮らすの？ それは記憶になかったわ。親父〜！ 本家〜！ 早くきてくれ〜！ でも親父はこれ認識済みでしょ。霞と何か画策してるっぽいし、実は有能親父なのか。やっぱりなぁ。俺は信じてたよ。ジイヤとかいう有能風無能な若造とは違いますわ。あのボコっと出た腹に若造とは違う経験が詰め込まれてるんだよ。親父の意図が云々みたいなのはマジで覚えてないんだよね。
犬猿の仲とは言えなくても、絶妙に仲が良くはない二人に囲まれて針のむしろ状態に。メモリーズオフには数々の修羅場があった気がするが、一緒に暮らしたケースはない。当たり前すぎる。直樹君はなぜ親父に連絡しないのか。過去をひたすら思い出す永久ループを繰り返しすぎて頭が回っていないのかもしれない。