【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶 コアレビューその３５ ちなつ・霞共通ルート６【全作再プレイシリーズ】
●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。
⚫︎前回の記事
⚫︎その３５
りりすルートで１０記事消費したあのT-waveでさえ３１記事だったわけですが、ゆびきりはすでに３５記事目に突入している。ここまで７５０００字程度はありそうなので、全部通すと１０万字超えることは間違いなさそう。ゆびきりの文章量はどのくらいなのか。コアレビューも全部書き終わった頃には６０万字くらいには到達しそうです。１年でよくこんだけ書いたなと。まだ終わってないけど。後にも先にもひとつのシリーズでこれだけ文章を書き連ねた評論（感想）はないんじゃないの。ボリュームだけはどこに出しても恥ずかしくない。
ゆびきりは間違いなく最長のレビューですが、イノサンフィーユも同じくらい長くなるんだろうか。流石にもうちょい短くしたい。ゆびきりをコアレビューのピークにしたい。ヒストリアとしても最後の作品だし。ちなみに双想のコアレビューは発売してから最低１年以上はおいてからやります。コアレビューの趣旨的に考えて。
コアレビューも上手くかけた作品とそうでもない作品があります。T-waveとゆびきりと＃５は上手くかけたはず。想君は微妙。星天と1stと2ndは最初の方にやったのでボリュームが足りなかった。だから1stと2ndはもう一回やり直したい感はある。記事は全部で150本くらいあるけど、一番出来がいいのはそれからのまとめ記事なんだよね。これは一番上手くかけた自信がある。何回読んでも素晴らしい（自画自賛）。
⚫︎ちなつとデート
すると伝えると不機嫌になる霞。直樹君は朝の目覚ましをセットしたのに何故か鳴らず、遅刻しそうになっています。ワンチャン霞が工作した可能性がある。てるてる坊主を逆さに吊るすという工作までやっているので、妨害工作の可能性は高い。ちょっと主人公LOVE要素を出してきてるな。
⚫︎フラフラしてるか？
マリンランドでのちなつのセリフ。
「タダでさえなおくんは女の子の誘惑にフラフラなので、男の子の誘惑にもフラフラにならないとは断言できないのです」
「断言してくれ」
「なおくんの不倫を防ぐには、やっぱりちなつが嫁であることをもっと周知させておかないとダメなのかもしれないですよ」
直樹君そんなにフラフラしてるイメージはない。過去の清々しい二股⚫︎⚫︎野郎達（誰とは言ってない）みたいに、どっちもすっきゃねんみたいなルートひとつもなかったし。ちなつから見るとフラフラしてるように見えるのか。
⚫︎信君のお相手
「稲穂さんは、このチケットで高校時代の友達と二人で来る予定だったらしいよ？」
「相手は女の人ですね」
「断言かよ」
ちなつは大きく頷いた。
「二人で遊園地となると絶対恋人ですよ。もしくは恋人に近い人なのです」
信のお似合いの相手って誰なんでしょうね。かおるなのか、麻尋なのか、お京さんなのか、さよりんなのか。結婚の是非はともかく、見た目的にはかおるが一番あってそう。一番ダメそうなのはさよりん。性格まで含めると、なんだかんだで一番お京さんが合ってるのか。この男には重すぎる女を相手する器量はなさそう。相手の深部に突っ込んで何かを解決する感じではない。それに近いことを唯一やったのが1stだけど、あれもな、唯笑とか智也の深いところまで突っ込んで何かをしたのかと言えば、そうでもない気がする。そう考えるとやはり信君は主人公ではないですね。親友ポジションですわ。エースにはなれない。２番手で気楽にやるタイプ。コンサルのポジションで気楽にやるタイプ。それが稲穂信の生き方。
⚫︎ちなつの弁当
昼は当然のようにちなつの弁当を食べます。この作品、何回ちなつの料理を食ったんでしょうか。間違いなく過去最多な気がする。なおくんの味の好みは完璧にマスター済みらしい。お、重い。あまりにも。それでも織姫の料理食った時の反応の方が大きいというね。姫ちゃんの料理どんだけ上手いんだよ。
⚫︎過去の記憶
過去の記憶がよくフラッシュバックするようになっている直樹君。
「え〜ん」
ちなつが泣いている。
立ち止まったまま泣いている。
なのに、俺は駆け寄ることが出来ない。
そんなちなつの隣に立ち、慰めている男の子がいた。
「ちなつ……と、誰だ？」
アザ一つない綺麗な腕。俺じゃない。
俺じゃない男の子が、泣きじゃくるちなつの手を握ってあげている。
「誰だ？」
略
ちなつの唇が見知った形に動く。
だ・い・ちゃ・ん……。そう動いたような気がした。
ひぃいいいい！ 嫁が大輔に寝取られているぅ〜！ って言っても過去の記憶なわけですが。俺じゃない男の子がちなつを慰めている。俺以外俺じゃないの。私以外私じゃないの。俺か俺以外か。こういう主観的情報って、必ずしも語り手が信頼できると思ったら大間違いなんですよね。おはぎに針が入ってたみたいなもんで。