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【ジェイラボ未来部】Think about "Don't feel, THINK!"【座談会】

この記事は①を動画について語り合う、②の動画の記事のまとめである。両方見ていない場合は何もわからないので注意。

⚫︎ブルース・リーの知名度

・動画メンバーの見解
20代のメンバーはほとんどブルース・リーを知らない。そして30代のメンバーは微妙に知っている程度の知名度である。

・西住の見解
40代前半の自分もブルース・リーにそこまで触れた記憶がない。これが単純に自分が触れてないだけなのか、40代一般の感覚なのかはわからない。燃えよドラゴンが1973年の作品であることを考慮すると、直撃世代は50代以上になるのではないか。

⚫︎Don't think! Feel.のシーン

・動画メンバーの見解
①の動画では重要シーンのように語られているが、実際は何気ない日常シーンだったので驚いたという指摘がある。

・西住の見解
確かに「考えるえな、感じるんだ」という言葉だけが先行して、実際どのような流れで語られているか認識している人は少ない。

⚫︎指月の例え

・動画メンバーの見解
自分の型を無意識レベルまで落とし込めていないために、自分に集中しすぎて、相手に対して意識が行っていないことを指している。月は相手、指は自分のことである。もしくは月は未来、指は現在と言い換えてもいい。今に集中しすぎると、未来が見えない。

・西住の見解
受験勉強でも同じようなことは言える。暗記すべき事項や計算が瞬時に実行できなければ(つまり自分に意識を割かざるを得ない状態であれば)、相手(問題)にたいして合格レベルで向き合うことができない。

⚫︎ThinkとFeel

・動画メンバーの見解
thinkの先にfeelがあるというのがブルースの真意であると①動画では主張しているが、例えばスポーツ選手もそうなのだろうか。これは準備段階を全てthinkであると解釈すると、どんな場面でも成り立つと言える。

・西住の見解
ブルースが言うfeelという言葉は「反射」に近い意味だと捉えられる。thinkとは一定に動作に反復訓練を施して「反射化」することである。そして一定の動作は身体的な動作とは限らず、上述のように暗記事項を復元するとか、素早く計算すると言った人間の全動作を指す。必要な動作パターンを全て「反射化」することによって、本番で相手に対して100%の意識を持って向き合える。映画内で弟子はそれが全くできていないので、ブルースに絞られていたわけである。反射ができていない人は、まだ月を見ることが出来ていない。

⚫︎自己啓発

・動画のメンバーの見解
①の動画は自己啓発なのか。自己啓発とは自分を超えていくという指向性を持っているが、①は自分を見つめなおすことを目的としているので、自己啓発動画とは言えない。自己啓発は自分を見ていない。

・西住の見解
メンバーの見解と違い、①は自己啓発である。自己啓発とは何かしらのスキルやマインドを高めて社会的な立場を上昇させることを目指すものであると定義したい。これは一般的な感覚ともズレていないものと考える。そうしたときに、①の動画は巷の自己啓発マインド(考えるな、すぐ行動しろ的なタイプのマインド)は真の自己啓発マインド(一定の考える壁を超えた先に行動が意味を持つ)ではないので、私が真の自己啓発マインドを啓蒙しようといった趣旨の動画だと考えられる。自己啓発マニアにならないための自己啓発である。それは特定のインフルエンサーの名前を出して、危険性を説いていることからも感じられる。後々にはこのような「啓蒙」の側面は薄れているので、この頃はある程度は人を「釣る」ことを意識していたのではないか。実際、最初からFeel Differentのような記事を出しても誰も読まないわけなので、そのやり方には意味はあったのだろうと思う。

⚫︎全体を通した西住の見解

Feelの前にThinkせよとは言うものの、実際のところThinkするにもそれなりの素養や下地はいるわけである。ブルースもそれなりどころではない素養の持ち主だったことが①で語られている。ではその素養や下地はどこから持ってくるのか。通常、Feelの前にThinkせよと言われて、はいじゃあThinkしますとはならないし、仮にはいじゃあThinkしますとなっても、やろうとしても無理である。ルールも知らない競技に参加させられているのに等しい。ThinkするためのプレThink(ここでいう素養や下地やルール)は一体どこで身につければいいのか。Thinkiできる人は、おそらくそれを天性として身につけているが、ごくごく幼少期からの長期的な教育訓練によってプレThinkを身につけていると思われる。この動画を見る人は小学生ではない。中学生でもない。高校生以上だろう。高校生からその素養を身につけようとしたら、一体いつになるのか。身につく頃には、もう30歳くらいになっている可能性もある。さらに言えば、社会人としての生活を送りながら身につけるのは困難である。

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