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【表現評論】メモリーズオフ ゆびきりの記憶 コアレビューその14 リサルート3【全作再プレイシリーズ】
●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。
⚫︎前回の記事
⚫︎文章のインフレ
コアレビューが進むごとに文章がインフレしていく。まだ2キャラ目なのにもうその14だよ。多分この時点で30000字くらい。初代は11記事で25000字です。1stもやり直したらその30とかなるんじゃないですかね。そのうちもう一回やり直すか。でやり直していくうちにどんどん字数が増えていく。止まらないインフレ。メモリーズオフのレビューに一生を費やすしかない。
⚫︎恒例行事
恒例の幼馴染を振るイベントが来ました。恒例でもないけど。そんなシーン実はほとんどない。振るイベント自体は結構あるけど、相手が幼馴染のパティーンはほぼないよね。振る(明示的にも暗示的にも)イベントがあったのは1stは唯笑(かおるルート)。2ndはほたる(ほたる以外全ルート)。想君は那由多(沙子ルート)、響(環ルート)、音緒(カナタルート)、深歩(音緒ルート)、カナタ(音緒トゥルー)。想君多いな。それからはいのり(雅、縁ルート)、りかりん(葉夜ルート)、葉夜(りかりんルート)。#5はあすか(あすか以外全ルート)。T-waveは智紗(智紗以外全ルート)。そして今出てきたゆびきりのちなつ。
幼馴染枠は唯笑、あすか、ちなつか。唯笑は振るというほどでもなかったし、あすかはなんちゃって幼馴染だし、真に幼馴染の好意を袖にするのはゆびきりだけなのでは。
閑話休題。やっぱりさ〜ちなつにはバレてるんだよね。直樹君がリサに好意を持ってることを。ついにお前はっきりせえやと鬼詰めしてきます。嫁嫁言ってもいつもはぐらかしやがってよぉ〜と。
「ちなつ……やさしいなおくんが好きです。世の中の誰よりも好きです」
言語的には正しい言葉。ちなつはなおくんが好きなんだなぁ。ちなつはなおくんの嫁だしなぁ。やっぱり意味がわかると怖えよ。ちなつの言葉は。
「ちなつには幸せになってほしいって思ってる。でも、俺はちなつを幸せにはできない」
「どうして、ですか?」
「俺はちなつと、ちなつの望む関係にはなれないからだ」
「なおくんが幸せにしたのは……リサちゃん、ですか」
「……」
「ああ……」
男気お断り来たよ。直樹君はあっさりとちなつを切り捨てました。志雄君は智紗が傷つくだの何だので一生グダグダやってたからな〜。聖人であらせられる亨パイセンもその辺を考慮して直樹君に助言してくれたに違いない。やっぱり亨さんよ。最後の良心。ラストホープ。しかも長年連れ添った幼馴染だからね。切り捨てる苦しみは志雄君とは比較にならない。のか? 正直リサルートでは直樹君のちなつに対する想いはあまり伝わってはこない。でもやるんだよ。どのみちやらないといけないんだからやるんだ。
⚫︎謎Tシャツ
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台所よりもだいぶ酷い。リサ以外に着こなせないシャツです。なんなんだよ侍っぽいよくわからんキャラクターは。ちょっと欲しい。この二人の体格差どうなっとるんだと思ったけど、20cmくらい身長差あるからこれで正しいのか。直樹は明らかにリサよりデカかったから、直樹とちなつは30cmくらい身長差あるんじゃないの。
⚫︎リサに悲しき過去
振られた後に風流庵に来てリサに話を聞くちなつ。なぜリサさんはそんなに頑張れるのかと尋ねます。そこから実はリサの母親が小さい頃に亡くなっていたことが明かされる。これは本当に覚えてなかった。あれもこれも覚えてないんだけど、これはガチ。
「チナツ? ワタシが頑張ろうと思えるのは笑顔のためなんですよ」
「えがお?」
「はい。ママが死んでしまって泣いていたワタシに……ベビーシッターのチヨコが教えてくれました。いつまでも泣いていたら、天国でママが心配するよ、って……」
「天国のママがずっと笑顔でいられるように……頑張ろうねって……」
略
「そして、いつかワタシがママのそばへ行った時に、胸を張れる自分でいたいって」
略
「大切な人にはずっと笑っていてほしいじゃないですか? だから頑張れるんです」
思ったよりヘビーな過去だった。なんかのんちゃんを思い出すような話ですね。いつもニコニコ、笑顔でピースなのは、父親の言いつけを守っていたからみたいな。リサがいつもニコニコ、笑顔でピースなのは、天国のママがずっと笑顔でいられるようにするためみたいな。結構近いものがある。母親の死と直樹君が結びついてたら、葉夜並みにヘビーなルートになっていたかもしれない。だけど大丈夫。リサはそんなことない。なぜなら陽キャだから。陽キャという魔法の言葉。結乃とかリサとかね、安心感があるよね。
リサの言葉を聞いて、ちなつが唐突に直樹とリサに謝罪します。直樹君はなぜ謝罪されたか意味がわからず。直樹君なんもわからんじゃないか。あれもわからん。これもわからん。
大切な人にはずっと笑っていてほしいじゃないですか、というリサの言葉に共感したから、一連の出来事(振られたこと)について謝ったんでしょうよ。直樹に謝ったのは直樹がちなつの大切な人だから。リサに謝ったのは直樹がリサの大切な人だから。