神は細部に宿るから。
たまに思い出す話があります。
何年か前にインタビューした女性の人気美容師さんが、トップスタイリストになれる人となれない人の差は「ちょっとしたことをちゃんとやるか、やらないかだけ」と話していたことです。
例えば、ドライヤーをフックに引っ掛けて収納するとき、お客さんからの見栄えを意識してコードを美しく巻くか巻かないか。美しく巻くことがルールであっても、忙しくなってくると気がまわらなくなる。もしくは気付いても「またスグ次の人が使うし」と勝手に判断して、美しく巻かなくなるのだそう。
でも、幹部はちゃんと見てる。「ちょっとしたこと」を丁寧にきちんとできる人は、その他の様々な「ちょっとしたこと」にも手を抜かないから信頼され、「気づくと大きな差になる」と。
掃除の仕方、タオルのたたみ方、備品の扱い方、お客さんへの挨拶の仕方、おじぎの仕方、身だしなみ・・・などなど。
「私がここまでこれたのは、ちょっとしたことに手を抜かなかっただけなんですよ」。そして、そのことを若手に話しても「なかなか実践しない。そんなに難しいことじゃないのに。もったいないですよね」とも。
カリスマ美容師ブームの頃、ガラス越しに見物客が集まるほど人気があった、東京・原宿の超有名店出身の方でした。派手なイメージとのギャップがあるお話だったので、とても印象に残っています。
ちょっとしたことの差、それはどの仕事でも共通したことですよね。
神は細部に宿る。その通りだなーと思います。自分自身も足りていないこと、色々あるので忘れないように書きました。
さてさて。今日も1日、原稿書きです。TODOリストを見直すことから始めます。冷蔵庫の中が空っぽなので、買い物にも行かなくちゃ。