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ランデヴー

私はもともと
普段だったら絶対に選ばないこちらの道を
ふと気が向いて選んだばかりに

ええーーーーーー?!

ということ、
そしてそれは大抵の場合
あまり出会いたくない類のものなのですが
そういう出来事や人に出くわして
見たくもないものを目撃してしまったり

業者さんにあれこれ頼むと
そ、そんなチョンボってあり得る?!
というチョンボを仕出かされる割合が異様に高かったり、

それは例えば
柿の葉寿司を注文すると90%の割合で
運んでくる宅配業者、
と一旦は名を秘してはみたけれど
それは100%クロネコヤマトで
そのクロネコヤマトが
「何故か」訳の分からない遠い場所に持って行ってしまっていたり
午前中の配達指定だというのに、14時になっても

ちょっと・・・どこにあるか分からない

と信じられないことを言ってきたりする
それもこちらが連絡するまで何の連絡もない、
というようなことで
あんまりにアレすぎて
まるで嘘のようなお話ですが、何故か柿の葉寿司
を注文するとそんなことが立て続けに4回も起こり
そんなことで不快な思いをするのも悲しくて
柿の葉寿司を宅配してもらうことは止めてしまった。


というか
そんなことは本当に些細なことでもっと大きなこと、
例えば
以前購入したマンション(新築)の玄関からある日を境に
強めに換気扇を回すと F1レース中
のようなキュイーンという猛烈な音がし始めて調べてみると
結局ドアの不具合でドア一枚を新しいものに交換
ということになったのですが交換に至るまでの
業者さんのチョンボの仕方がまた笑ってしまうくらい凄かった

というようなこともあったのですが、そんなことが
多分他の人に起こる20倍くらいの確率で起こっている
と思う。
何かをして頂いている回数が多いとかそういうことではないと思う。
どう考えても
確率としてもう、ものすごく高い。
あまりに起こり過ぎていて
あ・・・それな
と思うくらい、ものすごく頻度が高い。

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そういったことと関係があるのかないのか
旅に出た時に
近くに住んでいる人に出会うことの多さが
尋常ではないくらいなのではないかと最近気が付いた。

例えば
島根県へ一畑電車の運転をしに行った時に出会ったオジさん
(もう100回だか500回だかリピートしていると言っていた。
 その人だけではなく、その一畑電車運転体験には
 そういう人が4人もいてまるで部活のようだった)

と話をしていたら
沿線は違うけれど同じ地域に住んでいることが分かった。

例えば
長崎県の稲佐山に新しく出来たスロープカーに乗りに行き
発車を待っている時にたまたま話をしたおばあさんに
どこから来たのかと聞かれて答えると
「あら私夫の仕事の関係で20年前そこに住んでいたわ!」
と、住んでいる最寄り駅まで一緒だったこともあった。


先日行った青森で
ここが良さそうだね、
と食べログで見つけたお鮨屋さんに予約を入れて
カウンターに座って大将、
という呼び方は嫌いなのですがその「大将」とあれこれ話をしていると

ウチの姉もそっちに住んでるんですよねー
うんちゃらいう大きな病院の近くだって言ってましたけど

というので

いや私の家の方には大きな病院は山ほどあるよ?

と詳しく聞いて行ってみると
これも同じ区内だということが分かった。

翌朝、ホテルの朝食会場が開く直前
話をした65歳くらいのご夫婦の住まっていらっしゃるのが
以前私達が住んでいた場所
(F1玄関ドアのマンション)と
同じ区だった・・・

今、パッと出てくるだけでもこれくらい。


これは近くに住んでいる人
ということではないけれど、
一番忘れられないのがまだ22歳の大学生の頃
友人と二人でパリに行った時
ルーブル美術館のピラミッドの前で突然、日本語で

あの・・・写真を撮ってもらえませんか?

と声を掛けられて振り返るとそれは
中学1年の時
前期だけ一緒のクラスでその後お父さまのお仕事の関係で
オーストラリアに行ってしまった Sさんで

どうしてそんなに覚えているかというと
私は中学受験でその学校に入ったクチだったので
同じく受験で入ってきた Sさんが
入ったばかりなのに転校してしまうのを

一生懸命勉強して入ってきてどう思っているのかな

と思ったことが印象に残っていたからなのですが
もうひとつ驚いたのは
Sさんも、そんなに短いあいだしかクラスメートではなかった
私のことを覚えていてくれたということで
それにしても世界は狭いなあ

と思いましたが、今同じマンション内で
数人の知り合いに偶然出くわすということがほぼない
ということを思うと
22歳のあの時
パリでSさんに出くわしたことに何か意味があったような
気もしてきますがまあ意味なんてなかったのでしょう。

いつかまた地球のどこかで
Sさんに出会うことがあったらそれは
奇跡と言っても良いな、
偶然は奇跡ではないけれど

うわーすごーいおもしろーい


ただもうそう思っている方が
人生上手くいくような気がします。