はじめに: 西野ゼミを開講します
ビジネスに関わるすべての人と一緒に、5分間で「ビジネスIQ」を高めていく「西野ゼミ」のマガジン。
今回はその第1回目、オープニングの前書きです。
このマガジン (西野ゼミ) について
僕が代表を務める F&Pジャパン(株) で毎週開催されている週例朝会では、
をやって終わるのがお決まり進行になっています。
後者「西野ゼミ」は、「10分間でビジネスIQを磨く」ことを目的として、
毎週僕から投げる1つのお題についてみんなで考えを深めていくようなショートコーナーなんですが、1回やって終わりはなんかもったいないような気がしまして。
そこでやった内容に補足を入れながら書き起こしていけば、ちょっとした資産化できるんじゃないかな? と思ったので、始めてみたいと思います。
記事で読むだけなら、10分はかからない。
きっと、5分で読めてしまうかもしれません。
読んでほしい人
ここでは、仕事をする上でさまざまな場面で役立つような
を話題にしていきますので、読者を限定しません。
のみならず、30代のリーダー層、40代のマネージャー層にとっても、気づきや新視点を提供できると思います。
自己紹介と背景
F&Pジャパン(株) を起業し運営している僕は、起業家のはしくれです。
(詳しい自己紹介はこちら)
大学時代の僕は、感性のみで生きているタイプで、
論理性のカケラもなく、文系の見本のような男でした。
何か難しい問題が目の前にやってくるとすぐに詰まってしまって、頭の中をぐるぐるモヤモヤ、ずっと悩んでしまいます。
打たれ弱くて、人から何かを指摘されるとぐずぐずと考え込んでしまい、その上とてもアガリ症で、 人前で自分の意見を言うのが大の苦手。
リーダーをやっていても、決断が遅く、周りから見たら頼りない存在だったと思います。
しかしゆくゆくは自分の事業がやりたかったので、経営に近いところで仕事がしたいと考え、
就職活動では戦略系コンサルファームを志望しましたが、論理的思考力を問われるコンサル試験に一切歯が立たず、軒並み一次の筆記試験で撃沈。
その後、「経営に近い」というところからIT業界・情報システム分野でキャリアをスタートする方向に舵を切り、国内大手ITメーカーに就職。
新卒で、システムエンジニアではなく営業配属になったのも、どうしようもなく論理思考ができない文系人間だったからです。
そんな僕が、Lv1 の主人公として社会人の道を歩き始め、
右手に剣、左手に盾を装備し、
新しい魔法や技を覚えていき、
やがて「勇者の冠」を手に入れ、
難関を乗り越えながら Lv10、Lv20 と、起業家になるまでの経験値を積み上げていく成長物語があったとしましょう。
このマガジンでは、その物語に登場する「剣」や「盾」、「勇者の冠」、「魔法」や「技」をどんどん紹介していきます。
僕は、日本を代表するような大手企業に2社ほど従事させてもらいましたが、会社生活の中のビジネス現場では、「ビジネスに必要な戦闘技術」のようなものは、あまり体型的に教わる機会はありませんでした。
一流企業ですら、基本的には「先輩の背中を見て学ぶ」とか、「実際にやりながら身につけていく」という方法しかなかったんです。
細かく言うと、大手ならではの研修制度はたしかに充実していたりしますが、そこで教えていることが「現場の組織全体」まで浸透しているわけではなく、まるで自己研鑽の「習いごと」のような扱いになっているので、
「研修は研修」「現場は現場」という感じの乖離があり、研修から現場に帰ってくると現実との温度差がつらかったりします。
サッカーの場合、「上達したければまずリフティングをやれ」と教わります。ボールの性質を理解し、ボールと仲良くなるための基本動作だからですね。
空手の場合は、「基本稽古」というのがあって、柔軟性や体幹を鍛えることができ、体の軸を使った動かし方を習得できるようになります。
ビジネスで「リフティング」や「基本稽古」に当たるものと言ったら、何を思い浮かべますか?
おそらく、それに当たるものの通説も世の中にはないし、現場で教わる機会もないのではないでしょうか。
このマガジンでは、本当の意味で「ビジネス現場で使える」思考や技術を厳選してテーマ化していきたいと思います。
なぜ「使える」と言えるかというと、
ここで紹介されるトピックたちは、スタートアップ企業であるF&Pジャパンの中で実際に先週起きたこと・ミーティングで話題になったことから抽出して、その翌週の朝会でテーマになったものだからです。
机上論ではなく現場感があって使える、「生のビジネススキル」は、
机上と現場の両方を現在進行形でドライブしている起業家だからこそ、説くことのできる部分もあると思います。
起業する前の前職、グローバル企業でワールドワイドに仕事をしていた僕としては、「日本のビジネス現場には、ビジネスチームの中核を担えるようないい選手が少ない」ように感じます。
たとえば行ったことのない国に行って、現地の人たちとその日から英語で一緒に仕事をしなくちゃいけないとしましょう。
その時、自分の能力のうち、何が拠り所になるでしょうか。
ホワイトボードの前に立って黒ペン1本だけを片手に、その場を指揮ることができますか?
ビジネスを担う優秀な選手とは、世界中どこであってもペン1本あれば中心人物になってしまうような人材です。
そんな万国共通の基礎能力を、これからを担う若い世代のビジネスパーソンたちに伝え送りしていきたいなあと思っていて、未来の日本が国際的にもっと強くなってくれたら本望です。
そしてこれは断言したい。
ここで紹介していく能力は、仕事だけではない、身につけることで遊びや家庭などプライベートすらも充実させることができ、
これから先何十年の人生を豊かなものに変える、まさに「幸せに生きる力」なんだ!ということを。
さあ、あなたも今すぐビジネスの「剣」と「盾」を装備し、「勇者の冠」を手に入れて、一緒に「ビジネスIQ」を磨く冒険に出ましょう!