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干からびている人に山芋


人間は、生まれたときはみずみずしく、赤ちゃんの肌はつきたてのお餅のように柔らかく温かいですよね。でも、年齢を重ねると、体が少しずつ「干からびて」いくのを感じると思います。私のイメージでは、赤ちゃんはつきたてのお餅(みずみずしくて柔らかい)、そしてお年寄りになると、干からびたお餅のように硬く冷たくなっていくような感じです。

そんな「干からびた」状態を感じる方におすすめしたいのが山芋(ヤマイモ)です。山芋は薬膳でよく使われる食材で、栄養が豊富で体に優しい効能を持っています。特に乾燥や体力の衰えを感じている方にはぴったりの食材です。

以下、山芋の薬膳的効能と簡単に作れる料理をご紹介しますね😊

山芋の薬膳的効能 🌿

  1. 気を補う 💪
    山芋は「脾(ひ)」を強化し、消化機能を助けて体のエネルギーである「気」を補います。疲れやすい方や、食欲が落ちている時に最適です。

  2. 肺を潤す 💧
    乾燥した季節や喉の乾きが気になる時に、山芋は体内の水分バランスを整え、肺を潤してくれます。咳や喉の痛みがある時にも効果的です。

  3. 腎を強化する 🧘‍♀️
    腎を補う働きがあり、特に老化防止や免疫力アップ、体力回復にも効果があります。腎を強化することで、精力や体の基礎的な健康も保たれます。

  4. 滋陰(じいん)作用
    山芋は体内の「陰」を滋養し、体を潤して元気を保つ働きがあります。特に、乾燥した環境や加齢による体の乾燥を防ぐのに役立ちます。

山芋を使った簡単料理 🍳

1. 山芋のすりおろし(とろろ)

  • 材料: 山芋、醤油、出汁

  • 作り方:

    1. 山芋を皮ごと洗ってから、すりおろします。(ひげ根はグリルで炙って焼いてしまうと楽に処理できます。)

    2. 醤油と少しの出汁を加えて混ぜ、お好みでご飯やそば、うどんの上にかけます。

このとろろは消化に良く、胃腸を優しくいたわりながら、気を補う効果があります。

2. 山芋とろろ焼き

  • 材料: 山芋、卵、だし、ネギ、醤油

  • 作り方:

    1. 山芋をすりおろして、卵、だし、刻んだネギを混ぜます。

    2. フライパンで油を少量ひいて、中火で両面をこんがり焼きます。

    3. 最後に醤油を少し垂らして完成!

シンプルですが、外はカリッと中はふんわりしていておいしく、栄養たっぷりの一品です。

山芋は、体に優しく、特に疲れている時や免疫力を高めたい時に役立つ万能食材です。ぜひ気軽に試してみてくださいね😊


神戸中医学院(芦屋薬膳)
国際中医師・国際中医薬膳師 西野久子(旧姓 廣岡)

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西野久子(旧姓 廣岡)
大阪の豪商・加島屋第10代、廣岡久右衛門正直の孫
大阪の豪商・加島屋久右衛門(廣岡家)
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