「らんちう」を読んだ
「らんちう」 赤松利市 双葉社 を読んだ。
いやぁ、見事なまでの起承転結。
4章構成なんだけど、3章でガラッとこれまで見ていた世界が変わる。
搾取される側と搾取する側の格差問題を描いているのかと読んでいたが、浅はかだった。
社会はもっと手酷いらしい。
3章読んでからの終章が、またなんとも座り心地の悪さがあって。
それぞれの未来に対する心持ちが明るいだけに。
軽く世の中と、その中に嵌め込まれている自分に絶望する。
読み終わって、題名が良いな…と思った。
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