その可能性はすでに考えた ー井上真偽
とにかくミステリーは好きです。とりあえずミステリー。迷ったらミステリー。そう思っていたら、突然飽きて、全然本自体読まなくなってました。
そんなとき、表題の本がファッション雑誌の平置きされてる棚に平積みされてました。確か、えー「ミステリーにまだ出てないジャンルがありました!」みたいな本屋さんのコメントが書かれた小さなボードが建てられていて。ちょうど滝藤賢一と広瀬アリスの「探偵が早すぎる」の1話をみたところで。(同じ作者)それも相まって、いいじゃんって感じで。買ってみました。
ネタバレありありでいきます。
キャラがとにかくマンガ的で、アニメ的。個人的な認識的では、これはラノベ的なものだろうと思いました。はい。
雑なあらすじですが、閉鎖的な宗教のコミューンでの集団自殺の唯一生き残った少女が大人になって自分はもしかしたら、人を殺したかもしれないっていう相談をイケメン探偵にする。そして、なぜかイケメングループに対抗する悪者っぽいグループが順々に登場して仮説を立てて、少女が殺人犯だっていう。それをイケメンが全否定して倒していく。ゲームみたいだよね。ちょっと頭の中で機械音がなってた。ファミコンみたいなやつ。論理バトル開始!テレレレッテレーみたいな笑
ゲーム感があるので、とても爽快でした。前置きの少女のコミューンでの暮らしがやたら詳細で、敵を倒すキーワードが隠れてるんだよね。伏線回収ってやつです。ただ、そのゲーム感覚はあるんだけど、ほんとうにその集団自殺のなかでありえない状況で殺された人がどうやって死んだのか証明できるのか、わかりそうでわからなくて、敵を倒してすっきりしつつ謎がさらに不明でもやもやして、、でも、もちろん、すっきりします。めちゃくちゃ無理やり感ありますが。ややこしくて、ネタバレかけない。
そして、コミューンって単語には、はじめましてだったので、その少女の暮らしぶりの前置き部分が結構興味そそりました。そしてそして、これで読書熱が再発して、このあと村上春樹の「1Q84」を読んだんだけど、ここにもコミューンがでてきて、急にコミューンまつりでした。こちらの感想は次に書きます。
あと、ほんとに個人的な感想ですが、この著者の井上真偽さんは東大でてるようで、頭いいんだなっていうのが全面にでてて好感持てます。私はね。