ナボコフ『ロリータ』はロリコン小説ではない。むしろ「少女」の反乱の小説なのかもしれない
わたしの敬愛する人のうちのひとりに、二階堂奥歯さんという人がいる。もちろん、ペンネーム。『八本脚の蝶』というブログを書いていた本の虫の女性で、10年以上前に命を絶っている。
そんな彼女がブログのなかで「少女」について話していた。曰く「少女」はこの世に存在するーそして私もそうだったー「女の子」と姿形は似ているが全く違った存在の極度に理想化された抽象的な概念であり、その性質上男性に都合よく利用されることが多い、のだそうだ。
実際、文学作品や映像作品のなかにはそんな「少女」がた