身長差もエモい
数日前。
爽やかな朝。
僕は布団の上でスマホをいじっていた。
ボ〜とYahoo!ニュースを眺める。
すると目に飛び込んできたのが
「身長差もエモい」という言葉。
僕の頭の中は一瞬にして?で埋め尽くされた。
その言葉が書いてあったのは、今度やるドラマについての記事だった。
竹内涼真主演「六本木クラス」についての記事である。
ヒロインは新木優子らしい。
その2人が六本木クラスの公式インスタグラムに写真で登場したらしいのだ。
記事にはその写真の様子やそれを見たファンの反応について書いてある。
その記事のタイトルが
『六本木クラス』竹内涼真&新木優子、高校時代の“えも”2ショットに反響「によによ顔かわいい」「身長差もエモい」
僕はタイトルを見て思った。
全部何言うてんねん!!
わからん部分多すぎんねん!
何や、身長差もエモいって!
何センチなんや!
何センチの身長差がエモいんや!
ていうか、身長差ってエモいもんなんか!?
いや!!
そもそも!!
エモいって結局何なんや!!
僕は激昂した。
何やかんやでエモいという言葉が未だに分からないのだ。
初めてエモいが現れたのは確か5、6年前。
最初からエモいは謎だった。
何となく意味はわかるけど、はっきりとは分からない。
すでにおじさん化していたにっしゃんには扱いきれない代物だった。
とはいえ、そのうち消えると思っていた。
いつの間にかみんな使わなくなるだろう、と。
激おこぷんぷん丸達と一緒に時代の波に飲まれて消えていくだろうと。
が!
エモいは消えなかった。
しっかりと時代の波を乗りこなし、生き残ったのである。
こうなると、こっちも覚悟を決めないといけない。
長い付き合いになる事を意識しないといけない。
はっきりとした意味はわかんないけど、何となくでやっていくしかない。
僕はいつだってそうしてきた。
思い返せば「ヤバい」だって相当いろんな使い方がある。
様々な場面でヤバいは現れる。
最初はヤバいもあまりよくない部類の言葉だった。
でも、今となっては別に違和感はない。
今やヤバいは万能言葉として僕の中に染み込んでいるのだ。
きっとエモいだっていつか染み込んでいくはず。
と!
期待していた矢先である!
「身長差もエモい」が現れてしまったのだ!
身長差もエモいは無理やって!
意味わからんもん!
全く染み込んでいかへんわ!
せっかくエモいを受け入れる覚悟が出来てきてたのに!
ふりだしや!
圧倒的ふりだしや!
あと!
タイトル、よく見たら!
高校時代の"えも"2ショットに反響
ここにもエモいおるやないか!
"えも"って何でここだけひらがなやねん!
ルールが全くわからん!
変幻自在やないか!
そのうち「ひざ」の事「えも」って呼んでたりするんちゃうか!
いや、それはないか!
ていうか!
ずっとスルーしてたけど!
見て見ぬふりしてたけど!
「によによ顔」って何や!!!
いつだって新しい言葉は
おじさんの知らない所で生まれているのだ。
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