これからは”相対評価”よりも”絶対評価”の時代へ
☆自分の”評価”が下されて思うこといろいろ
4月に入り、2021年度が始まった。
新社会人・新入生となった人も多いのではないだろうか。
と同時に、昨年度1年間の個人の”評価”が会社や学校から下されたはず。自分の予想より、よかった人・悪かった人・納得いっていない人etc…
「なんであいつはサボってばっかいるのに出世しやがったんだ!」
「自分はこれだけ頑張ったのに何で全然評価されないんだろう・・・」
そんな思いを抱えたまま2021年度を過ごしている人も多いと思う。
☆自分の評価結果に納得いかなかった筆者は・・・
かくいう筆者も、今年度はそんな思いをした。
自分は会社のために心身に大きな負担をかけながら仕事してきたのに、全くと言っていいくらい評価されていないなと感じたからだ。
どうしても自分の評価に納得いかなかった筆者は、人事に評価の異議申し立てを行い、『なぜこういう評価になったのか』『もう少し高く評価してもいいのでは』といった旨の質問を投げた。
人事部長と直接面談を行っていく中で、部長から出た回答の1つが、
従業員個人の評価は「絶対評価」だけど、会社全体における従業員の評価は「相対評価」である
だった。おそらくよっぽどのブラック企業でなければ、そのような評価体系だと思料する。
はじめは何を言っているのかわからなかったが、よくよく聴いてみると、
直属の上司から受ける評価は「絶対評価」
例:「○○のプロジェクトでいい結果残せたね」「××の部分が成長した」
⇒他人と比較せずに、その人のことだけについて評価する
であるが、会社全体での評価は違うようで、
会社全体での従業員の評価は「相対評価」
例:①「A氏は○○が良くできていて、他部署からの評価もよい」
②「B氏も○○ができているが、いまいち社外からの評判が良くない」
→①と②を比較して、①をよく評価する(出世させるなど)
⇒個々人の結果だけでなく、さまざまな評価を加味して評価する・しないを分ける
ということらしい。
今回の申し立てを行わなければ、評価方法すら知ることが無かったので、それは1つよかった。また、コスト削減が叫ばれる中、全員を昇格させると人件費がかさばるし、競争意識も起こりにくくなるだろうという会社側の事情もある程度理解出来た。しかし、ここである疑問とそれに対する意見が筆者の中で沸き起こった。
【疑問】在宅勤務が進むなか、相対評価で従業員を評価し続けるのはまずいのではないか。従業員それぞれの長所や個性が見えづらくなる可能性がある
【意見】相対評価と絶対評価の要素は残すものの、これまでよりも絶対評価の比率を上げて、個々人のプラスポイントを今後も活かせるような裁量を与える。
多様性が求められる中で、個々人の長所を生かすことが、社会でも会社でも重要になってくるのではないかと考察する。
☆具体的な”絶対評価”の方法を考えてみた
それでは、どういった「絶対評価」の仕方が個々人の良さを引き出せるのか考えてみた。
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