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4Kで公開されているので「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を見返してみる

押井守監督作品「イノセンス」の公開20周年を記念して、「イノセンス」及び前作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の4Kリマスター版が公開されている。

見には行きたいけど、時間の予定が合わず難しそうなので、この状況にかこつけてサブスクで見返している。

ちなみに、「イノセンス」は未視聴。なぜかというと、自分の子供時代の最大のトラウマであり、畏怖の対象だったからだ。
その話は「イノセンス」を見てから詳しく書こうと思う。

ということで今回は「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を見返した感想を書いていこう。

「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、士郎正宗原作、押井守監督で1995年に公開されたアニメ映画。サイバーパンクな世界観、大人なSF描写によってクリエイターにもファンが多い作品。

ちなみに、筆者の自宅にはイギリスのロックバンド「Bring Me The Horizon」がサマーソニックで来日した際に開催されたポップアップストアで購入したコラボポスターが飾ってある。

BMTHコラボ。デスロゴがカッコいい。

細かい内容の説明は置いといて、それとなく感想とか所感を書く。

本作における魅力として、「SF」と「和」という相容れない2つの要素の融合があると思う。

サイバーパンクの元祖といえば「ブレードランナー」がある。
この映画は、監督のリドリー・スコットが歌舞伎町を参考に世界観を作っていることから頻繁に日本語が使われていて、それが異質な感じになっているんだけど、攻殻機動隊は香港の町並みでの描写がある、BGMがすべて民謡ベースになっている点から、かなりアジアンテイストかつ和風な作りが重要視されている。

筆者は序盤に流れる「謡I - Making of Cyborg」がすごく好きで、なにか集中したいときや瞑想する際なんかに聴くんだけど、音だけ聴いたらSF感が全然ないのに映像と合わさると不思議とマッチしていて、異なるかけ離れたものの融合による面白さの提示がなされているように感じた。

そしてなにより、「サイボーグ」についての描写は本作を超えるものはないと思わせる説得力の高さ。人間の形をしていながら、表情、瞬き、動きから異質なものと思わせる描写、人間からかけ離れているが故に人間性について悩む、という人間には無い視点、どれもが未来的で機械的でそれでいて感情的に描かれる様が、世界中にも伝わっているのだろう。

SFの金字塔でありながら全く新しいカタチを提示した名作。難しさや押井守特有のナンセンスな癖があるけど一見の価値がある作品です。

明日は我が最大のトラウマ「イノセンス」に向き合うぞ。

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