元コンビニ7店長とオーナー、どのような思いでお店でお仕事していたのか。冷静と情熱の終わりに。
他の誰よりもお店を優先し自分自身の大切な時間を犠牲に努力していた姿を尊敬していた。自分がされて嫌な事を絶対に他人にしない人だったし、みんなが笑顔で居られるような会社を作りたい!その思いでお店を始めたはずだったのに…。話をした時より二年も経過しているなんて嘘みたいだ。
私自身は、リスクに対して飛び込むような事は絶対にしないしリスクを回避する事を優先するあまり興味や欲というものが無くなってしまった。常に普通に拘り普通を願うだけのつまらない生き方をしている。生きている以上はリスクからは逃れられないし適度なリスクも回避している私は終わりを見て生きているようなものだ。最後に力になれるならとリスクを取り、リスクに食われたのかもしれない。
もっと負担を減らせるようにするべきだったのか…それとも負担に慣れるように別の場所から見守るべきだったのか。今となってはわからない。デイリー全ての発注とシフト作成と人の採用に新人教育。オリジナルでシフト表をExcelで作って出来上がった時に喜んでくれた事も懐かしい。私としては負担を減らせたと思ったのだが…。
日中、1便以外の検品と便出しを一人でやるようになり、きつかったのも思い出すと良くやっていたねって過去の自分をほめてあげたい。確か当時の日販は90万ぐらいで客数も2000ぐらいだった気がする。高く積まれたチルド番重が4列と常温番重が1列で終わった頃にお昼を買いにお客さんがたくさん来店して最初こそ、私とスタッフに友達夫婦の4人だったが、スタッフがどんどん退職し私と友達夫婦の3人になり、奥さんは来なくなり、友達は起きれなくて出て来ない、ワンオペ…。
「こんなに混んでいるのにレジ一人なんておかしいでしょ!」文句を言われたり怒鳴られたり、サンドイッチやおにぎりを放り投げられサッサとレジを打てとふざけた態度を取られたり、お札を投げる・小銭を落とすなんて日常茶飯事。慣れるなんておかしいけど慣れて、カフェやポットもお昼直前に補充しても必ず足りなくなるのでブザーが鳴り一人だから交換や補充している間もクレームを言われ、特にミルク交換は直ぐに終わるものでは無いので一番辛かった…人が居れば大した作業では無いものでもきつかった。
きつい事やクレームに耐性があっても心は少しずつ削られて疲弊するもので、本当に私を大切に思っていたら、こんな思いをさせるのはダメでしょとか心の中で思いながらも働いていたけど、ある日笑いながら出てきた時に終焉が見えてしまったような気がした。
発注に掛けていた時間が減ったのだから要領よく本点検とそれ以外の設定発注や消耗品などの台帳発注を終わらせて夜勤さんに託し帰宅すれば違う結果になっていたと思うが従業員を信じる事が出来ないから任せられない、自分でやらないといけない、友達がやっているから余計に自分の業務という意識が無くなり夜勤さんは働かない、悪循環になってお昼の忙しい途中か終わりに出て来るのが常態化してしまった。
私を信じて任せてくれたからなのだとしても同じ人とは思えないぐらい仕事に対しての熱量を失い、スタッフを大切にしなくなってしまった事が悲しかった。怒りを通り越すと諦めと悲しみになってしまう事を理解していたけど、せつなかった。友達夫婦は、一年中休みもなく働き続け心が休まらなくて精神的におかしくなったのかもしれない。数年後でも良いから余裕を取り戻し昔のような穏やかな気持ちに戻ってくれる事を願う。
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