【映画感想】凝縮された2人の物語にきっとナニカを感じます
■映画名
ルックバック
■鑑賞日
令和6年7月15日
■個人的点数
110点 期待を越えてきた
■概要
最近、やることが多くなり昔ほど映画鑑賞ができなくなってきた今日この頃です。(休日の午前中に絞っているからとも言いますけど)悲しい。
そんな中で久しぶりに観に行ったのが、「ルックバック」でした。上映時間は約60分と良い按配の長さ。しかもレビュー評価も高い。結果・・・面白かった。
丁寧に作られている良作です。ちょっとだけ難解な描写もあったものの、基本的に見やすく作られており、映画全体に感じる躍動感に心地よさを感じました。
ただ・・・特別料金でしたけどね!
◎素晴らしき映画化
私は前情報なしで観に行きましたが、原作は長編読切漫画のようです。掲載時から評価が高かったため、今回の映画化となったみたいです。多少の描写変更はあるようですが、ほぼ原作通りに作られている点も評価されていますので、原作のファンも納得する作りなのではないでしょうか。
下手な変更などをしないことは、結構大事ですからね。作品を愛しているファンを裏切らないようにするには、元通りが(一部の例外を除いて)最適解ですから。
◎青春時代ってこんな感じだった
主人公は小学校の同級生である2人。10代後半から社会人に至るまでの期間を描いています。青春時代、誰もが夢中になれる趣味や活動に没頭した経験があるのではないでしょうか。この作品はそんな時代を懐かしく思い出させてくれます。そして、同時に大人になっていく過程で失ってしまう「何か」も。
誰もが経験してきているであろう青春時代を描いていることも、作品の人気に繋がっているのでしょう。
◎シンプルで深い話
全体を通し、素晴らしくまとまった物語です。ストーリー構成、緩急のある展開、主人公たちの心理描写。どれをとっても90点以上つけることが出来る内容です。短いゆえにまとめやすかったのかもしれません。しかし、それを差し引いても十分に上手く作られています。
物語の佳境にちょっとわかりにくい演出となっているシーンもあり「??」となりますが、それも物語に深みとアクセントを与えています。
◎不思議な爽快感
視聴を終えると、何とも言えない爽快感というかスッキリした気持ちにさせられます。ネタバレになるため、詳しくは書けません。しかし、おそらく殆どの人間は「自分も頑張ろう」と思うことになるのでしょう。人に感動と影響を与えることのできる良作です。