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【映画感想文】 不朽の名作 「スタンド・バイ・ミー」  いつも隣で支えてくれたもの


「スタンド・バイ・ミー」は1986年の映画だ。
原作はスティーブンキングの中編小説。


私がこの映画を観たのは、中学2年生のころ。
私が洋画にハマったきっかけの映画であり、そして、
私が一番好きな映画である。


今回記事にしようと思い、もう一度映画を観た。
またしても、泣いてしまった……
特に、エンディングのあのベン・E・キングの「スタンド•バイ•ミー」が流れてくるところで私の涙腺は崩壊した。
初めて観た時もそうだった。



↓この映画のあらすじ

1959年夏。
オレゴン州の田舎町に住む4人の少年は、行方不明だった少年の死体が線路上に放置されているという噂を聞く。そして、4人は不安と興奮を胸に「死体探し」の旅に出る。


この映画は、起承転結がはっきりとあるような映画ではない。
一言で言うと「少年たちの日常のなかに潜む大冒険」というような内容だ。
特別なことは何も起こらない。


この映画の最大の魅力はここにあるのかもしれない。
特別なことは何も起こらない。
ただ、リアルで、どこか懐かしくて、忘れられない。そんな日々。
それが、たまらなく愛おしくて、最後は気づいたら泣いてる。
不思議な映画だ。



友達との差


「死体探し」の旅のあと、4人は中学生になり、少しずつバラバラになっていく。
家庭環境や、性格、頭の良さなどで差がついていく。
その感じがまたリアルなのだ。

考えてみると、小学校の友達ってなかなか特別なものなのかもしれない。
小学校の時点で受験してる子もいるが、公立の小学校には、いろんな子がいる。頭がいい子、運動ができる子、先生にいつも怒られてばっかの子、ヤンチャな子、シングルマザーの子、お金持ちな子、貧乏な子……
小学校の頃は、そんな様々なも気にせず、友達ができる。

しかし、中学校や高校になるにつれ、少しずつができていく。
受験をすると、なおさらそうだ。
同じ目的や環境や学力を持った子が、同じ学校に集まるのだから、入る学校によって格差ができる。
だから、友達になる子の幅もだんだん狭くなっていく。

現実的で、少し残酷だ。

小学校の友達というのは、いろんな差を超えた先にあるものなのかもしれない。


そばにいてくれたら……それだけでいい。


No I won’t be afraid 
怖くない
Oh, I won’t be afraid 
怖くなんかないさ
Just as long as you stand, stand by me 
ただ君がそばにいてくれたら

Ben.E.King「Stand by me」より

エンディングのベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」のなかで、このような歌詞がある。
本当に良い歌だ。この歌のせいで(おかげで)、この映画は、もっともっと心に染みるものになる。


ただ、そばにいてくれたら。
主人公の親友であるクリスのことだろうか。
クリスは、主人公の才能を知っていて、かつ、その才能を生かせと背中を押す、素晴らしい人だ。
主人公にとって、クリスは死んだ主人公の兄のような存在なのかもしれない。

そんなクリスとも、だんだん疎遠になっていく。
それでも、いつでも自分のそばにあるもの。

たとえ会っていなくても、「どっかで元気に生きてるんだろうな」と思うだけで、心強くなれる存在がある。

意外と、そんなふうに思える存在は、とても大切なものなのかもしれない。



おわりに


先ほども書いた通りおり、この映画は、私が洋画にハマり、ベン・e・キングの「スタンドバイミー」という曲にハマり、そして、リバーフェニックス(クリス役)にハマった、たくさんのきっかけを作ってくれた映画である。

1時間半と、見やすい映画だと思う。
まだ、見たことがない人には、是非、見てほしい!







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