【映画感想文】 不朽の名作 「スタンド・バイ・ミー」 いつも隣で支えてくれたもの
「スタンド・バイ・ミー」は1986年の映画だ。
原作はスティーブンキングの中編小説。
私がこの映画を観たのは、中学2年生のころ。
私が洋画にハマったきっかけの映画であり、そして、
私が一番好きな映画である。
今回記事にしようと思い、もう一度映画を観た。
またしても、泣いてしまった……
特に、エンディングのあのベン・E・キングの「スタンド•バイ•ミー」が流れてくるところで私の涙腺は崩壊した。
初めて観た時もそうだった。
↓この映画のあらすじ
この映画は、起承転結がはっきりとあるような映画ではない。
一言で言うと「少年たちの日常のなかに潜む大冒険」というような内容だ。
特別なことは何も起こらない。
この映画の最大の魅力はここにあるのかもしれない。
特別なことは何も起こらない。
ただ、リアルで、どこか懐かしくて、忘れられない。そんな日々。
それが、たまらなく愛おしくて、最後は気づいたら泣いてる。
不思議な映画だ。
友達との差
「死体探し」の旅のあと、4人は中学生になり、少しずつバラバラになっていく。
家庭環境や、性格、頭の良さなどで差がついていく。
その感じがまたリアルなのだ。
考えてみると、小学校の友達ってなかなか特別なものなのかもしれない。
小学校の時点で受験してる子もいるが、公立の小学校には、いろんな子がいる。頭がいい子、運動ができる子、先生にいつも怒られてばっかの子、ヤンチャな子、シングルマザーの子、お金持ちな子、貧乏な子……
小学校の頃は、そんな様々な差も気にせず、友達ができる。
しかし、中学校や高校になるにつれ、少しずつ差ができていく。
受験をすると、なおさらそうだ。
同じ目的や環境や学力を持った子が、同じ学校に集まるのだから、入る学校によって格差ができる。
だから、友達になる子の幅もだんだん狭くなっていく。
現実的で、少し残酷だ。
小学校の友達というのは、いろんな差を超えた先にあるものなのかもしれない。
そばにいてくれたら……それだけでいい。
エンディングのベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」のなかで、このような歌詞がある。
本当に良い歌だ。この歌のせいで(おかげで)、この映画は、もっともっと心に染みるものになる。
ただ、そばにいてくれたら。
主人公の親友であるクリスのことだろうか。
クリスは、主人公の才能を知っていて、かつ、その才能を生かせと背中を押す、素晴らしい人だ。
主人公にとって、クリスは死んだ主人公の兄のような存在なのかもしれない。
そんなクリスとも、だんだん疎遠になっていく。
それでも、いつでも自分のそばにあるもの。
たとえ会っていなくても、「どっかで元気に生きてるんだろうな」と思うだけで、心強くなれる存在がある。
意外と、そんなふうに思える存在は、とても大切なものなのかもしれない。
おわりに
先ほども書いた通りおり、この映画は、私が洋画にハマり、ベン・e・キングの「スタンドバイミー」という曲にハマり、そして、リバーフェニックス(クリス役)にハマった、たくさんのきっかけを作ってくれた映画である。
1時間半と、見やすい映画だと思う。
まだ、見たことがない人には、是非、見てほしい!
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