見出し画像

2021年2月双葉町取材の記録(写真)その3/ふたば幼稚園〜長塚原田地区へ

「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。

〜〜〜〜〜

<続き>


 ふたば幼稚園の先、帰還困難区域ゲートまで歩いたところで引き返し、双葉北小学校へ向かうことにする。

こうした看板を見るたびに、ここに子どもたちの姿が戻ることはあるのかなと切なくなる。
相変わらず線量は高い。

ふたば幼稚園

ふたば幼稚園。園庭に雑草が生い茂っているのが切ない。

長塚越田スクリーニング場

双葉北小の裏の高台にある住宅地入り口から、長塚越田スクリーニング場を見渡す。
高台の上も線量は高い。
高台からふたば幼稚園手前の公園を見下ろす。遊具が雑草に埋もれている。

双葉北小学校

双葉北小を裏から見る。
解体されフレコンバッグに詰め込まれる家屋。家さえも「放射性廃棄物」なのだ。
双葉北小前の彫像。
双葉北小の校庭。
校庭はゼネコンの資材置き場にされている。
校庭に放置されたままの車両。
タイヤの空気が完全に抜けてるので、震災後ずっとこのままなのだろう。

双葉北小学校の前の工場

双葉北小手前の工場。今は解体され存在しない。
工場裏。

東京電力原田寮

東電原田寮。双葉町長塚原田に建っているので原田寮。
ここも解体された。

駅西住宅建設予定地

 双葉駅の西側には大量のフレコンバッグが置かれていた。当時はここで除染作業をしているだけだと思っていたが、実際には地盤改良工事が行われていたようだ。

 双葉町は2022年8月30日に避難指示解除されているが、そもそもは22年の春に解除の予定だった。しかし実際には除染が追いつかず、それが6月末に延期され、さらに住民と役場との話し合いの上で8月末へと延期された。ところが双葉駅の西側に建設予定だった復興住宅の完成は、地盤改良工事が長引いた影響で避難指示解除の日に間に合わず、結局、10月1日にようやく駅西住宅への入居が始まった。

双葉町長塚原田地区の2021年2月当時の様子

 双葉駅の西側が復興住宅や公園、商業施設などの復興事業の対象地になった影響で、双葉町長塚原田地区はほぼ全ての家屋が解体され更地となり道もなくなって、2024年の現在は震災前の様子はさっぱりわからない。しかし2021年2月の時点では、まだかつての姿を少しとどめていた。

なぜか冷蔵庫が2つ置き去りにされていた。不法投棄?
動物が突き破ったと思われる。

東電新双葉社宅

ここも2024年の今は解体され存在しない。
東電社員の子供向けの公園。
放置された車。Googleマップを見ると、震災直後から場所は移動されたようだ。
この先に進むと常磐道の双葉インターへ行くことが出来る。そこは今も帰還困難区域だ。

<続く>

ここから先は

0字

¥ 300

サポートしていただけると大変ありがたいです。いただいたサポートは今後の取材活動や制作活動等に使わせていただきます。よろしくお願いします!