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ニッポンのヒャッカ

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日本百貨店のテーマは”ニッポンのモノヅクリ”と”スグレモノ” 。 日本全国から集めた、モノづくりにこだわった職人の手による商品をお届けします。
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2020年1月の記事一覧

紙を超えた紙。越前和紙職人ファミリーの手仕事ーニッポンのヒャッカ第9回ー

紙を超えた紙。越前和紙職人ファミリーの手仕事ーニッポンのヒャッカ第9回ー

 和紙と聞いて誰もが思い浮かべるのはまずは障子紙や習字紙、千代紙…あと身近にある和紙といえば和室の襖紙くらいだろうか。

 その襖紙。和室なら必ず目にするその丈夫な紙を、1909年から手漉きで作り続けているのが福井県越前市の長田製紙所だ。ここは日本一、和紙の種類が豊富で、手漉き和紙の産地として知られる越前和紙の地。長田製紙所は昭和の初めに先々代が確立した手漉き模様の技術を継承しながら、襖の柄付けを

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業界の非常識!? 本物を極めるカシミヤニット専門店ーニッポンのヒャッカ第8回ー

業界の非常識!? 本物を極めるカシミヤニット専門店ーニッポンのヒャッカ第8回ー

「無理だったら前職の旅行業に戻るしかないと思っていました。いろいろやってダメだったけれど、大好きなカシミヤで失敗したら本望と、覚悟を決めました」。

 そう話し出してくれたのは、世界的にも珍しいカシミヤニット専門店、株式会社ユーティーオー(以下UTO)の宇土社長だ。
 ウール、アンゴラ、アルパカ、モヘア、コットン、麻、シルク……。1992年の創業当初はさまざまな素材を扱っていたが、小さな資本での薄

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ヘアブラシは美容アイテムだと知る衝撃  ーニッポンのヒャッカ第7回ー

ヘアブラシは美容アイテムだと知る衝撃  ーニッポンのヒャッカ第7回ー

 どこの家庭にも少なくとも1つはあるヘアブラシ。
しかし、毎日何気なく使っているそのブラシが何でできているのか、意識している人はそう多くはないだろう。「ヘアブラシでのブラッシングの仕方ひとつで、髪本来の健康や艶の状態は全く違ってきます。こめかみからグッと頭頂に向かってマッサージするようにブラシを動かしていただくと、お顔の美容にも効果があります」と教えてくれたのは、大正時代から続く老舗ブラシメーカー

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