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新型コロナ「第7波」の対策・後藤大臣「65歳以上の高齢者に、ある程度重点化していく」

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和4年4月18日(月)第726号*****

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新型コロナ「第7波」の対策・後藤大臣「65歳以上の高齢者に、ある程度重点化していく」
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 新型コロナの感染状況で、厚労省の専門家会議では「一部の地方都市では、感染が拡大している」との認識を示している。これにより「第7波」の到来も懸念されるが、その対策として後藤茂之厚生労働大臣は「高齢者へ重点化していく」との方針を示した。

 4月15日の定例記者会見=写真は3月29日の記者会見の様子。厚労省HPより=で、記者からの質問に応える形で述べた。この会見で記者から「第7波」への認識と対応を問われた後藤大臣は「高齢者等の重症化リスクに対する、対策の重点化・迅速化が重要だ」等と指摘した。

 具体的には「保健所による健康観察について、65歳以上の高齢者にある程度重点化していく」「積極的疫学調査について、高齢者施設等のハイリスク施設等に重点化する」「ハイリスク施設での頻回な検査の実施と、高齢者施設における医療提供体制の強化」を挙げた。

 さらに「こうしたことに具体的に取り組んでおり、再び感染が再拡大する可能性も懸念される中で、政府として引き続き『最大限の警戒』を保ちながら、保健医療提供体制をしっかりと稼働していくように対応していく」等と強調した。

 これらの点に関する、記者会見の内容は次の通り。

 ▽記者=新型コロナウイルス対策について。先日のADB(アドバイザリーボード=厚労省専門家会議)で、全国の感染状況について「一部の地方都市では、感染が拡大している」との認識が示された。

 知事の中には「もう、第7波に入った」との認識を示すような方もいらっしゃるが、大臣の現在のご認識はいかがか?

 ▼後藤大臣=現在の感染状況については、大都市部では感染レベルは高いものの、増加速度は比較的緩やかな傾向である一方で、一部の地方都市では急速に感染が拡大していて、今後の動向を特に注視する必要がある。

 これはアドバイザリーボードでも指摘されていることだ。また、感染者数増加の要因としては「接触機会の増加や、BA.2系統への置き換わりというようなことが考えられる」と評価・分析されている。

 感染力がより強いとされるBA.2系統への置き換わりをはじめ、今後の動向に注視していく必要があると思っている。

 【「保健所による健康観察について、65歳以上の高齢者に、ある程度重点化していく」】

 オミクロン株については、重症化率は低いものの、高齢者等への感染が急速に拡大した場合には、重症者数が増加することが懸念されることはご理解を頂いているが、高齢者等の重症化リスクに対する、対策の重点化・迅速化も重要だ。

 現在、厚労省は各県と一体となって取り組んでいる。具体的には、「全体像」で整備してきた保健医療提供体制をしっかり稼働させることだが、特にオミクロン株の特徴に対応するために、3回目接種をより急ぐこと。

 さらに、保健所による健康観察について、65歳以上の高齢者にある程度重点化していくこと、積極的疫学調査についても高齢者施設等のハイリスク施設等に重点化すること、ハイリスク施設での頻回な検査の実施、高齢者施設における医療提供体制の強化──。

 こうしたことに具体的に今、取り組んでいるところだ。再び感染が再拡大する可能性も懸念される中で、政府として引き続き「最大限の警戒」を保ちながら、保健医療提供体制をしっかりと稼働していくように対応していく。

 また「全体像」の枠組みをより重点化、また迅速に見直すことによって、今後とも果断に対応していきたいと思っている。

◇─[後記]───────────

 東京都の新規感染者数は、このところ前週比を下回っていますが、これで「感染が収束に向かっている」とはまだ、言い難い状況です。できれば「第7波は来ない」ことを祈りますが、それでも介護現場では「必ず来る」との想定で、対応策を講じる必要があります。

 そのような中で、後藤大臣が示した「65歳以上の高齢者に、ある程度重点化していく」との方針は、評価できると思います。後は、これがキチンと介護現場で実践されるよう、厚労省には全国の自治体との連携体制を強化してもらいたいと思います。

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