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2021~2022年 年末年始売上動向調査

日販調べによる2021~2022年の年末年始売上動向調査の結果がまとまりました。期間内の売上前年比は、雑誌、書籍、コミック、開発品いずれも前年割れとなり、合計で93.8%という結果となりました。

売上動向を店舗の立地別に見てみると、郊外ロードサイド店が89.3%なのに対し、駅中・駅前店97.1%、インショップ98.4%と大きな差が生まれています。新型コロナウイルスの感染拡大で多くの人が外出を控えた前年と異なり、帰省や旅行などで外出する人が増加するなど、都市部を中心に人の流れが徐々に変化してきたことが影響していると推測されます。

雑誌93.8%(前年86.9%)
雑誌は前年比93.8%と、厳しいトレンドが続いています。月刊誌が前年割れとなる中、週刊誌は101.7%、ムックは103.5%と前年を上回りました。ムックにおいては、NHK大河ドラマの放送開始が1月9日(日)に控えており、「NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編」(NHK出版)が売上を伸ばしました。

書籍99.0%(前年92.0%)
書籍は前年比99.0%と前年をわずかに下回る結果となりましたが、実用・学参・児童書の3ジャンルで前年超えとなりました。実用書においては『星ひとみの天星術』シリーズ(幻冬舎)、児童書においては『898ぴきせいぞろい!ポケモン大図鑑 上・下』(小学館)が売上を牽引しました。また、2021年 年間ベストセラー(日販調べ)で総合第1位を獲得した『人は話し方が9割』(すばる舎)が期間内の書籍売上第1位となり、好調ぶりを維持しています。

コミック84.5%(前年119.5%)
コミックは前年の好調から一転し、84.5%と大きく落ち込みました。「劇場版 呪術廻戦 0」の公開を受け、「呪術廻戦 18」(集英社)が期間内のコミック売上第1位となりました。

開発品98.4%(前年96.8%)
開発品は98.4%と前年を下回りました。なかでは、「ストレッチーズ ミュータント」(デアゴスティーニ・ジャパン)の売上が好調でした。

1.調査方法
□調査対象店  当年・前年ともに売上データが取得できている店舗
□調査対象軒数 1,607店 
□調査期間   2021年12月29日~2022年1月3日(6日間)
※年末=12月29日~31日 年始=1月1日~3日


2.売上動向
(1)全国売上動向(単位:%)                           

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(2)雑誌・書籍・コミック内訳(単位:%)                        

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(3)立地別売上動向(単位:%)                          

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3.売上TOP10(※対象店:売上データ取得可能店)

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                  日販ニュースリリース(1/6)より




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