補聴器のこと色々
最初に耳が聞こえにくくなったのを自覚したのは、中学3年から高校1年生くらいの時だったと思う。
と言っても、自分の耳が聞こえにくいんじゃなくて、TVで何言ってるのかわからなくなった。なので、TVを全く見なくなったんだけど、幸いというか何というか、私は「友達と話を合わせるために一生懸命TVを見るような子」ではなかったので、「私、TV見ないんだ」で済ませていたの。
ところが大学生になって、回転式の目眩がものすごく酷くなった。それはまるで、遊園地にあるコーヒーカップの乗り物を高速で回されてるみたいで、座っていても、しっかりつかまってないと振り落とされてしまいそうな程だった。
流石に辛くて耳鼻科に行ったら、メニエール症候群と診断され、さらにある音域の音が聞こえていないと指摘された。
その後も、健康診断で要精密検査と指摘されたり、片耳が突発性難聴になったりしたんだけど、その後に及んでもなぜか私の中に「自分は耳が悪い」という確たる自覚は芽生えなかったのが今にして思うと、不思議だ。
それが去年の健康診断で、とうとう何ひとつ音が聞こえなくなった。検査技師の人が5回くらい検査してくれたけど、何度試しても何も聞こえない。
ここにきてようやく「私って難聴?!」という自覚がやっと芽生え(遅すぎる)、ちゃんとした耳鼻科に検査に行ったら、すでに中等度(しかも悪い方)の感音性難聴で、骨伝導(骨を通して内耳に直接振動を送り、脳に音を届けること)は全く聞こえていないことが判明した。
耳鼻科の先生からは、「多分子供の頃から難聴だったと思うよ」と言われたけど、私は放置されてた子なので、誰も私の耳のことなんて構ってはくれてなかったし、自分でもわかってなかった。
そんなこんなで今年の春に初めて補聴器を購入したのですが、これがまた値段が高い!!!!!私の住んでる自治体は、補助が出るのは18歳以下の子供だけ。大人は自腹で買えってか💢
何十万円もするものなので、本決まりの前にお試し期間があったりと、色々親切にしてもらい、決めました。嬉しかったのが、思ったよりも軽くて目立たないものだったことと、カラーがいっぱいあって選べたこと。
ジャジャーン✨値段や性能も色々あるけど、私が購入したのはリオネットというメーカーのもので、お値段約25万円。
25万円は、補聴器の中ではかなり安い方デス・・・
知らなかったけど、補聴器って買って、つけて、終わりじゃないんだよね。まず、調整につぐ調整をずっと繰り返してゆくことになる。私は3ヶ月に1回通って、調整とクリーニングなどをしてもらってる。
それから備品として、使用するボタン電池が1週間から10日くらいで切れちゃうので、ネットでまとめ買いしておいて(その方が断然安い)、しかも常に持ち歩いてる。しかも、使用済みの電池は普通に捨てれないので、調整に行った時にまとめて引き取ってもらうの。
あと補聴器は湿気に弱いので、夜寝るときは、乾燥剤(これもネットで買うと安い)入りの専用ケースにしまう。
もちろんお風呂やシャワーの時につけていたら、恐ろしいことに💦
まぁそれらの手間もあるんだけど、私が一番大変だったのは、今まで聞こえていない音が急に聞こえだしたこと。。。感覚過敏があって大きい音とか不快な音に弱いので、最初は水を流す音とか雑音が刺さって辛かった。もちろんそこら辺も考慮して徐々に聞こえるように調整してくれるんだけど、それでもやっぱりね、、、
それなのになんで補聴器を使おうと決めたかと言うと、それはズバリ「廃用症候群」が怖かったからです。廃用症候群とは使っていない身体の器官が衰えてしまうことなんだけど、それって耳の細胞にも当てはまるんだって💦
だから、補聴器を使わずにいると、どんどん耳の細胞も死滅してしまうらしい。
いやだー。そんなのいやだー。
せめて今ある細胞だけでも守りたい。
そのためにも補聴器ライフ頑張ります!