怒りのチネイザン
このタイトルは、施術を受けている間に思いついた。
映画みたいでカッコいいと思った。
昨日、チネイザンというボディワークを受けた。
正確にはマニさんのやっているチネイザンだから「マニネイザン」というらしい。
検索すると、こんなふうに説明されていた。
チネイザン療法(氣内臓セラピー)は、古代中国で発祥した気功療法の一つです。腹部に触れることを中心にしたホリスティックな療法で、胃や肝臓をはじめ、皮膚や骨なども含めたすべての臓器に働きかけます。
(日本チネイザン協会ホームページより引用)
施術してくれたのは、トミトミこと Iku Tomita さん。
出会いはこの格好だったが、タイ古式マッサージを長い間やってきた方。
話し方はふわ〜っとしているが、はじまるとやはり「オーソリティー」に変身した。
どうでもいいことだが「オーソリティー」になると、人は声が低くなるな、などと思いながら、まずは脚をほぐしてもらって、それから腹部のツボを押していく。
えっ?
ええっ???
そ、そんなとこまで、いくんですか?!
という奥のほうまで、グーッと指が「入って」くる。
僕の場合、丹田がヤバかった。
老木みたいになっていたそこを押されると、鼠蹊部あたりの神経か肉かが引き攣れて、ズーンとなった。
「痛い」というのとは違う、こういう感覚を「響く」というらしい。
確かに一カ所への刺激が他のところに響いている感じがした。人体ってつながっているんだなあと驚いた。(もっとも、やってもらっている間は、息が止まりそうだったけれど)
人生で一度も触ったことのない奥にふれられる体験なので、なかなかの驚きだったけれど、怖い感じはしなかった。チンコロチンコロとしたタイの音楽が流れていたことと、トミトミの「オーソリティー」のなせる業なのだろう。
それから約1時間。おなかを触ってもらい、肝臓をモミモミしてもらった。
そうそう、この日のテーマは「怒り」。肝臓は怒りを司るという。
人の体は左側が「不安や恐怖」、右側が「怒り」を表しているらしい。僕は心配性で、怒るのが苦手でもあったから、両方ともさぞ凝っているんだろうなあと思っていた。
でも、どっちもやわやわだった。
特に「不安や恐怖」の左側は、ぷにぷに。触られていて自分でもわかるくらいだった。ちょっとした車のクラクションとかでも猫並みに「ビクッ!」ってなるのに、とても意外だったが、体は思うよりもお気楽に暮らしているらしい。
施術が終わると、まずわかったのは声が深く、低くなったこと。
横隔膜をマッサージしてもらったからかもしれないけれど、これは心地よかった。
そのあと、奥さんとデートした。
「もしかしたら怒りが出てきちゃうかもしれません」と言われていたけれど、とてもいい時間を過ごした上に、カフェの一番いい席が空いていたり、エレベーターで二人きりになれたりした。(これはたまたまかもしれないけど)
じゃあ、なにもなかったかというと、そんなことはなくて、デトックスされた「怒り」は「悔しさ」というかたちで現れた。
オレはまだ、こんなもんじゃない。
そう思うと、悔しくて、ムカついて、やる気がみなぎった。
すでに就寝の時間だったが、燃える闘魂状態で、やる気ありまくり。
目を閉じようとすると「元気ですかー!」とアントニオ猪木が語りかけてきて、なかなか寝付けなかった。
いささか攻撃的になりすぎている感じはあったけれど、心地よかった。
で、いま、えらい早くに目が覚めて、こうしてブログを書いてるってわけ。
いやー、マニネイザン、面白かった。
全5回のコースらしいから、これから何があるかとても楽しみ。
トミトミ、どうもありがとう!
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