澤 祐典

音楽家、社会福祉士。15分のお話から世界に二つとない曲をおつくりする『あなたのうた』、歌える人生の扉をひらく『歌い手冥利』、ハナウタから曲ができるまで伴走する『作曲事始』といった歌、作曲、子どもに関する仕事をしています。

澤 祐典

音楽家、社会福祉士。15分のお話から世界に二つとない曲をおつくりする『あなたのうた』、歌える人生の扉をひらく『歌い手冥利』、ハナウタから曲ができるまで伴走する『作曲事始』といった歌、作曲、子どもに関する仕事をしています。

マガジン

  • ピーターパン、父になる。

    2023年9月にわが家に赤ちゃんがやって来ました。 なにもかもがはじめての経験。バタバタしているうちに忘れてしまいそうなので、その日からの出来事や感じたことを、できるだけ毎日書き留めています。

  • あしたの小窓から。

    小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。

  • 歌の音箱

    これまでにつくった歌を入れています。聴いてもらえたらうれしいです。

  • 暮らしの詩

    起きたことを文章で書くのが、おっくうになって、詩を書きはじめました。

  • 読書感想文

    読んで「これはいい!」と感じた本の感想文を集めています。

最近の記事

妹が来た。

名古屋から妹が来た。赤ちゃんに会いに。 控えめに言って、最高の一日だった。 天気はいいし、体調もいいし、行き先に決めた動物園の動物たちも活動しやすい時間だったのか、とても見応えがあって楽しめた。ヒョウは凛々しく、トラは雄々しく、キリンは仲睦まじく、コンドルは気高かった。 妹は四人の娘のおかあさんで、親としては僕たちよりずっと歴の長い、先輩ママさんだ。今日は末の娘と二人で福岡に来ていて、その子もママを独り占めできたからか、ぴょんぴょんなわ飛びの真似をして、とてもうれしそうに

    • ドラゴンクエストクエスト。

      ドラゴンクエスト(以下「ドラクエ」)といえば中学生の頃、5時だったか6時だったか、まだ夜が明けない寒い早朝に、厚着をしておもちゃ屋の外に並んだことを思い出す。販売整理券をもらい、手袋に白い息を吐きかけながら開店を待つ間、ひたすらワクワクしていたし、家まで大事に持ち帰ったカセットを箱から取り出し、ファミコンに挿してスイッチを入れた瞬間、あのオープニング曲が流れたときの高揚もなんとなく覚えている。ごはんも食べずにやり続け、親に嫌な顔をされたことも。 数あるドラクエシリーズの中で

      • ゴメンよ、赤ちゃん。ほか

        ・寒くなってきた。朝の散歩のときに猫たちがあまり姿を見せなくなった。今朝は一匹、山口弁で「無精者」を意味するブチ猫のビッタレだけが出ていた。赤ちゃんといっしょに近づいたが、以前、しっぽをギュッとやられたのを覚えていたのか、そそくさと逃げて岩穴の中に入ってしまった。赤ちゃんは「あー!」と残念そうにうめいた。一方、鴨たちにとっては適温のようで、下流で群れをなしてエサを食べていた。カラスはいなかった。 ・保育園入園のために指定された病院で内科検診。昼寝から起きたばかりだったからか

        • わが家の絵本ランキング(1歳2か月)

          1歳になって2か月目。いろんな遊びをおぼえる中、読み聞かせは夜寝る前のクールダウンに使うのが定着してきた。 今月は図書館でたくさん絵本を借りてきたので『きらきら』『ボボンバボンボン』の2強を温存して読み聞かせたときのランキングをつくった。 ちなみに前回(1歳1か月)の順位は以下のとおり。 定番強しといった感じのランキングだったが、今回はどうなったのだろうか。早速紹介していきたい。 5位 にこにこ (絵・文・デザイン: LaZoo) 赤ちゃんに一番はじめに買ってあげた絵

        マガジン

        • ピーターパン、父になる。
          329本
        • あしたの小窓から。
          720本
        • 歌の音箱
          67本
        • 暮らしの詩
          4本
        • 読書感想文
          12本
        • 歌の日記帳
          84本

        記事

          ぴかぴかの入園準備。

          ”ぴかぴかの一年生” でおなじみの(いまはおなじみではないのだろうか)小学館『小学一年生』には入学準備号というガイドブックがあって、小学校に入るにあたっての心得や勉強することなどについて書かれているという。 昨日、保育園でもらった書類はまさに「入園準備号」という感じだった。新規入園者のための説明会。途中入園なので話を聞いたのはうちだけだったけれど、見学の時には通されなかった応接室に入り、当日までに準備する持ち物や提出書類などの説明を聞いた。 僕は応接室の丸テーブルでつたい

          ぴかぴかの入園準備。

          谷川俊太郎さんと私たち。

          谷川俊太郎さんの詩に最初にふれたのは、おそらく小学生の頃。この『かっぱ』だったと思う。「かっぱかっぱらった」という言葉のリズムが耳にここちよくて、憶える気もなかったのに47歳のいまでも諳んじることができる。 熱心な読者ではなかったけれど著書や詩集も読んだし、翻訳されたスヌーピーの作品にも親しんできた。けれど、一番お世話になったのは意外にも子どもが生まれたこの一年だったと思う。 0歳で読み聞かせてよかった絵本10選の中に『きらきら』と『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』の二冊。さらに『

          谷川俊太郎さんと私たち。

          わが家のおもちゃランキング(1歳2か月)

          毎月恒例のおもちゃランキング。 前回(1歳1か月)時点での順位は以下のとおりだったが、 今月もまた順位に変動が見られた。早速5位から紹介していく。 第5位 スシローでもらった車 スシローの「だっこずしスタンプカード」でもらったおもちゃ。 先月はこんな見た目だったが、 銀色だったホイールは真っ黒になり(いま見比べて気づいた)、車輪の一つは無くなっている。止めるパーツが折れてしまったのだ。またクレーン部分は外れ、口に入れてはいけないということで別保管。走りもしないし、見る

          わが家のおもちゃランキング(1歳2か月)

          スープストックで離乳食を食べる。

          Soup Stock Tokyo で離乳食が食べられることは、前々から知っていた。妻がネットの記事かなにかで見て教えてくれたのだ。 「無料で食べられるなんてすごいねえ。今度、機会があったら行ってみようか」とその時は盛り上がったのだけれど、なかなか行く機会は訪れなかった。 でも今日、博多駅の阪急に行く途中にスープストックがあった。買い物を終えてまだ体力が余っていたので「行くか」と声をかけて店に入り、自分たちのスープを注文。僕はキーマカレーと定番のオマール海老のビスク、妻はボ

          スープストックで離乳食を食べる。

          のび太のおじさんと心の柵。

          毎朝歩く海までの散歩道に松林と舗道を隔てる柵がある。 その柵には、時々カラスが留まったり、下を抜けて猫が林に入っていったりしている。猫を追いかけるよう僕をせっついた赤ちゃんが追跡を諦めるのもここである。 その柵の前でいつもおしゃべりをしているおじさん達がいる。歳は60代か70代くらいだろうか、すでに仕事は引退されているように見える。 三人は毎朝、柵に腰掛けて楽しそうに談笑している。なんの話をしているかは分からないけれど、笑いが絶えない。 その姿は空き地の土管に座って野球

          のび太のおじさんと心の柵。

          おめでとうの歌。

          昨日の夕方、赤ちゃんと靴箱のふたでいないいないばあをして遊んでいるときに、ふとこの曲を思い出した。芹洋子さんの『おもいでのアルバム』。これから小学生になる園児に向けた卒業の歌だ。 赤ちゃんが通う保育園が決まった。 妻が区役所から内定の連絡を受けたのがおとといのことで、その日はスシローでお寿司を食べてお祝いをした。 でも本当は妻の電話から漏れる声を聞いてバンザイしているとき、僕の背筋には冷たいものが走って、それはギクッとかゾッとする感じに近かった。心のなかには「おめでとう」

          おめでとうの歌。

          白雪おじさんと海のどうぶつたち。

          今朝の海辺には、猫にエサをあげているおじさんがいた。おじさんの周りにはいつも会っているボスとシロクロらしき猫がいる。 おじさんに聞くと、彼らの本当の名前は「モドキ」と「ビッタレ」だと教えてくれた。ボスっぽいけどボスではないのが、モドキ。ビッタレは、いま調べたら山口の方言で無精者という意味だった。山口弁の名前をもつビッタレが、ここ福岡の海で暮らしているのは面白いなと思った。 おじさんは「ちゅ〜る」という液状おやつのほかに、さきいかと煮干しをお皿に入れ、猫たちに与えていた。猫

          白雪おじさんと海のどうぶつたち。

          たそがれの海。

          今日は珍しく、夕方に海まで散歩に行った。 日中は温かかったけれど、日が暮れるとそこに冷たい風が混ざってくる。海岸に近づくと風は特に強くなり、赤ちゃんの髪の毛をびゅんびゅん吹き飛ばして逆立たせた。 動物好きの赤ちゃんにとって、この日の散歩は大豊作だった。下流の鴨にはじまり、犬、猫(ボスとシロクロ)、カラスとたくさんの動物を間近で見ることができて大盛り上がり。 特に白いワンちゃんには飼い主の方のご好意で触らせてもらうことができ、「そっとだよ」と伝えると、やわらかい毛並みの間に

          たそがれの海。

          ビュッフェというラスボス。

          「食べたい」 と頭が思う量と体が食べられる量には、どうしてこんなに差があるのだろう。 そんなことを思いながら、特製のフレンチトーストをフォークで刺し、口に運ぶ。ここ、ホテルオークラ福岡の自慢の一品らしい。けれど、その時の口はすでに味覚を失いつつあった。モーニングビュッフェ二周目の終盤だったからだ。 「たまにはモーニングビュッフェとか英気を養うことをしてもいいんじゃない?」妻になにげなくそう言ったのが先週のこと。その日から妻は事あるごとに「モーニングビュッフェ、モーニングビ

          ビュッフェというラスボス。

          ちいさな国際交流。

          昼過ぎの子どもプラザは、いつも人が少ない。どのおうちも昼ごはんのために家に帰っているからだろう。 うちは大抵その時間に着く。赤ちゃんは空いていて広々としたプラザ内を悠々と遊んでまわる。 今日到着したとき、プラザには僕たちを含めて3組の親子がいた。 そのうち一組は外国人の親子。額にほくろがあるからアジアのどこかの国の人たちだろう。お母さんと男の子の二人で来ていて、男の子はやんちゃそうに走り、お母さんはやや疲れた表情をしている。 僕は外国の人を見ると、すぐ「仲良くなれたらい

          ちいさな国際交流。

          なんと福岡マラソン。

          肌寒くなったからか、赤ちゃんが起きる時間が遅くなった。以前は7時か8時、早いときには6時台だったのに、最近は9時すぎに起きている。まだ寝ている妻の上半身にのしかかり、おっぱいを吸っている間に眠ってしまうこともある。季節の変化は確実に赤ちゃんに影響を与えている。 それからいつも通り、身支度をして朝の散歩に向かう。昨日は猫がけんかしていたけれど、今日は平穏であってほしい。 そんなことを思いながら歩いていると、海に向かう道の手前が通行止めになっていた。今日は福岡マラソンの日で、

          なんと福岡マラソン。

          お取り込み中。

          いつもこの話ばかり書いているなあ、と思いつつ、今日も今日とて朝の散歩。赤ちゃんを抱っこひもに入れ、大好きな海に向かう。秋の風がすこし肌寒い。 ここで動物に会えることを楽しみにしている赤ちゃんは、海岸に着く前から両手をあげ、体をブンブン揺らして大はしゃぎ。早速、鴨の群れを見つけたので立ち止まると、真剣なまなざしで見つめはじめた。鴨はなにもせず、ただ水面に浮いている。あまりの何も起こらなさにしびれを切らした僕が先に進もうとすると、赤ちゃんは「あー!」と泣きそうな声を出して猛抗議

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