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米国超え、欧州に近づく”日本の物価” 〜まるで戦時下のよう〜

日本の物価指数が変だ。

10月発表の2023年9月の実績は、コア・コア物価で前年4.2%で総合の3.0%より低い。

コアコア物価とは:物価の平均的な変動を測ることを目的に全国の世帯が購入したモノやサービスの価格を指数化した「消費者物価指数(CPI)」の一つで、天候や市況など外的要因に左右されやすい食料(酒類を除く)とエネルギーを除いて算出した指数の俗称。

2023年2月から”コアコア物価”と”総合”が逆転している。

エネルギーは1バーレル80ドル付近、生鮮食品はスーパーでは10%上がっているのだから、本来は”総合”が高いはず。

この逆転現象の原因は、政府が、エネルギー価格を下げる価格調整金(約5兆円)を、エネルギー企業に補助金として払っているからです。

このため、電力費とガソリン価格は、前年比で20%も下がっています。

実際の日本のインフレは4%ぐらいです。

第2次大戦中の国家総動員法に基づく勅令と同様です。

1939年9月18日に価格を据え置いて,値上げを禁止したのです。

米国のインフレは下がっており、ピーク9%から現在3.7%です。

欧州連合(EU)統計局が29日発表した9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年同月比4.3%。

日本は米国を超えて、実態はインフレに苦しんでいる欧州に近づいています。

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