アルツハイマー型認知症の原因と症状

あんそくです。

今日はアルツハイマー型認知症の原因と症状、進み具合についてお伝えしたいと思います。

アルツハイマー型認知症の原因

アルツハイマー型認知症の原因としてよくいわれるのが、アミロイドβの蓄積による神経細胞の死滅ですが、インスリン不足によって細胞にエネルギーが届かずに機能不全になる説などいろいろな説がいわれているようですが、はっきりしたことはだれにも分かっていないようです。

はっきりわかっているのは、細胞の数が減るということ。

減った部分の担当していた能力が低下して症状として現れるということになります。

アルツハイマー型認知症の場合は海馬の細胞が減っているのが、脳の断層写真でわかります。MRIという装置で撮影して、お医者さんが判断します。

症状の進行

初期

はじめの頃は出来事を忘れていることが多いのですが、何かヒントがあると思い出せたりします。また、料理を作ったり、トイレに行ったりすることは普通にできるので、歳相応なのか、そうでないのかなかなか見分けにくいと思います。

そうこうしているうちに、徐々に症状は進みます。銀行でお金がおろせなくなったり、公共料金の払い忘れがあったりと「たまにあるイベント」を忘れがちになります。

そして、もう少し症状が進むと、料理を作ってもどこまで作り進めたかわからなくなったり、買い物をしても同じものが冷蔵庫の中にいくつも買ってあったりします。

いつも綺麗好きだったお母さんが、片付けができず部屋が散らかっていたり、車のすり傷が増えたりと、ぼーとしていることが多くなったりと、少しずつ症状が見てわかるようになってきます。

中度期

この時期になってくると、記憶の障害もはっきりと分かってきて、出来事全部を完全に忘れられていることが多いです。

家におられる場合は、出かけられるのですが、帰る道順が判らずに、迷子になられるケースもあります。警察に保護されてようやく発見できることもあります。そのときにケガをされることもありますし、最悪の場合、命をおとされることもあります。

施設などに入所するとはじめは納得されていてもどうして施設にいるのか分からず、イライラされるのも出来事の記憶がそっくりない為です。でも、身体も心も元気なので家に戻るために歩き回られ、聞いてまわられるのです。

トイレの動作などは出来るも多いですが、どこにトイレがあるのか説明をうけても忘れてしまうので見つからず、もらされてしまうこともあります。

その失敗を隠すために、タンスや隙間、袋やカバンなどに汚れた衣類を隠される場合もあります。

重度期

重度になってこられると、トイレの場所はもちろんのこと、自分がどこにいるのか、どのように排泄動作をするのか、時間の感覚も全く分からなくなられます。

ヒントや出来事のエピソードを伝えても、5分と記憶がもたない状態になられます。

ご家族のことも忘れてしまわれます。ご家族の若いときの姿の記憶はおもちなので、息子の子供や孫を見て、自分の子供と認識される場合もあります。

つまり、ずっと慣れ親しんだ記憶、何度も何度も繰り返されて身体に覚えた記憶は少なからず残っているのですが、その他の記憶は消えているということになります。

まとめ

アルツハイマー型認知症の方の場合、身体や心は元気で動けても、記憶の障害が少しずつ進んで、わからないことへの不安や恐怖と戦われることが多いです。もちろん、受け止め方には個人差がありますし、症状の進み方もいろいろな人と関わっている人と関わっていない人では全く違います。

介護職は少しでも、関われる時間をもてるといいですね。「時間がない!」という声が聞こえますが、私は特別な時間ってより、普段のケアの中で話せること、触れ合うことで、充分大切なことだなあと思っているので、そこから始めてみませんか?

きっと、思っているより、シンプルな関わりが大切かなと感じています。

次回は、関わり方などケアの工夫をお伝えしたいと思います!

気長にお待ちくださいませ!

いろいろ、ゆったりと書いてきまーす。