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オネエママは確信をつく。


先日新宿でお世話になってる男の人と
飲みに行って、2軒目に
その人が行きつけの三丁目のバーに入った。


店員さんみんな明るくて、
相手の男の人もノリノリで話してた。


いつもこんな感じなんだろうな〜

お酒も進んで酔いも回って、
相手の方も下ネタしか話さなくなってきて、


店員さんとか隣のカウンターの
常連さん巻き込んで
うまく話かわしてた。

相手の人がトイレに立って1人の時
ママさんに、


「みんなノリ良くて楽しいですね!
楽しくて結構酔っぱらっちゃいました〜♡」

って言ったら

「あなたお店入ってから
本心一度も見せてないでしょう。

それにも気付いてないなら、
気配りするのが習慣になっちゃってるわよ。

私、ここのお店に来てもらうからには
どんな人にも来てよかったと思って欲しいの。

相手の男は置いといて、
あなたが私たち(店員)を
楽しませる必要ないのよ。


ファジーネーブルって言って
オレンジジュース出してあげるね。」


と、言われた。

正直ガチでもうお酒やばいなって
思ってたし、

ニコニコ楽しそうに
その場をやり過ごそうとしてた。
無意識に。

ママに

「確信つかれすぎて、
ママに惚れちゃいました〜。」

って言ったら

「それも嘘。貴方は
簡単に人に心を許さない感じ。
こんな数分で
惚れるわけないでしょ。」

と、笑われた。

「今の笑顔と言葉は
本当にグッと来たよ。」


と言ったら

「初めて本音が出たんじゃない?

さっきの男との会話、
随分自分のこと謙遜してたけど、

自分が自分の言葉に
騙されないようにしなね。

言葉って言うと本当に
なっちゃうのよ。」

そう言われたところで
相手の男が戻ってきた。

ママがファジーネーブルと言って出したのは
オレンジジュースだった。


酔っぱらった頭では
最後の言葉の凄みに気付けなかったけど、


帰りの電車で

すごい名言だったなと思った。

一連の流れもドラマみたいだったよ。
今思い返すと。


本気で惚れちゃったぜ。

ママ、お店行ってよかったよ。

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